脱税・申告漏れ日記

大阪の若手税理士が巷に流れる脱税・申告漏れ報道の裏側を分かりやすく解説します!


テーマ:
『4400万円脱税、被告会社に罰金1千万円 和歌山』
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110608/wky11060802070001-n1.htm
MSN産経ニュース 2011.6.8 02:07


架空の外注費を計上し、法人税を脱税したとされる事案。
・和歌山地裁において法人税法違反の罪で有罪判決を言い渡されたのは和歌山市の製鉄機械設置・管理会社U社と、社長のU被告(74)。
・同社は虚偽の領収書を作るなどして架空の外注加工費などを計上。
・2006年~2009年3月期までの3年間で法人所得約1億5千万円を隠し、法人税約4400万円を免れた疑い。
・2011年3月30日、大阪国税局が同社と同被告を法人税法違反容疑で和歌山地検に告発していたことが発覚。
→追徴税額は重加算税を含めおよそ6000万円で、同社はすでに修正申告して全額を納付。
・2011年6月7日和歌山地裁において判決公判。
→同被告に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)、同社に罰金1000万円(同罰金1300万円)の有罪判決。


虚偽の領収書を作成して外注加工費を計上していたということですが、3年間で1億5千万円。1年間で5千万円分の領収書とは大胆過ぎます。

通常、金額の大きい取引には預金から振込等で決済されるため、領収書となると現金で決済していたということになり、現金で1億5千万円分決済とは「疑ってくれ」と言っているようなものです。

通帳と違い現金決済には証拠が残りにくいため、調査官は逆に金額の大きい支払が現金決済されている場合には、疑いの眼でかかってくること請け合いです。

怪しげな飲み屋から金額欄が白紙の領収書をもらってきて、という店側が加担して行われる偽造の領収書という場合もありますが、当然相手側では収益に計上しなければいけないため、合法的に商売やっている業者では依頼しても相手にしてもらえません。

今回の件も、相当関係のある会社(同族関連会社や下請け業者等)でなければそういった領収書の発行には協力してもらえなかったでしょうし、となると、自ら文房具屋で伝票を買ってきて作っていたのかという推測もされてしまいます。


いずれにしろ相当悪質な事案と言え、実際に重加算税も課されていましたが、

国分進裁判官は「虚偽の領収書を作るなど手口は悪質だが、修正申告や納税をしている」

として執行猶予付きの判決となりました。


<参考記事>
法人税法違反で和歌山市の建設会社を起訴(和歌山放送ニュース)
和歌山の製鉄機械業者 4300万円脱税(MSN産経ニュース) 


<関連記事>
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