脱税・申告漏れ日記

大阪の若手税理士が巷に流れる脱税・申告漏れ報道の裏側を分かりやすく解説します!


テーマ:
『JR西が10億円申告漏れ、税務処理ミスで』
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110422-OYT1T00156.htm
読売新聞 2011年4月22日08時16分

『JR西、10億円申告漏れ=関連会社は所得隠し-大阪国税局』
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011042200248
時事ドットコム 2011/04/22-10:38

改修費の経理方法に関連して申告漏れを指摘された事案
・大阪国税局の税務調査を受け、2010年3月期までの3年間に計約10億円の申告漏れを指摘されたのはJR西日本(大阪市北区)。
・JR西日本では駅舎補修や電車の部品交換などの費用を実施年度に経費計上。
・国税局は補修によって駅舎の耐用年数が延びている(価値が増加している)として、一時の費用ではなく減価償却(複数年に亘る費用計上)が必要となる資本的支出に該当すると指摘した模様。
・国税局は過少申告加算税を含め約3億円を追徴課税(更正処分)。


修繕費と資本的支出の区分についても、税務調査ではよく問題になります。
修繕費なら支出した事業年度で費用計上できるのですが、資本的支出になるとその後の事業年度で分割して費用計上しなければなりません。

「結局は費用にできるから一緒じゃないの?」と思われるかもしれませんが、
同じ100万円でも今の100万円と1年後の100万円は価値が違いますね。
通常利子率などを考慮すると「今の100万円>1年後の100万円」なので節税もできるだけ早く費用計上して税金の支払を先延ばしにするのが王道です。
一方税務署はできるだけ早く税金を納めて欲しいわけですから、ここでせめぎ合いが生じるわけですね。


さて、今回の事案ですが、課されている附帯税が過少申告加算税ですので悪質な仮装・隠蔽行為はなく、単純な計算ミスと見られているようです
(仮装・隠蔽があると重加算税:JR西のグループ会社「ジェイアール西日本ビルト」は重加算税が適用)。

また、修正申告に応じているのではなく、税務署が更正処分を行っているため、この国税庁の見解についてJR西日本は争う姿勢なのが見てとれます。

さてどうなることでしょうか。


<参考>
法人税法基本通達 資本的支出と修繕費
http://www.nta.go.jp/shiraberu/zeiho-kaishaku/tsutatsu/kihon/hojin/07/07_08.htm


減価償却資産の取得費・修繕費


<関連記事>
(修正申告と更正について)
マツダ申告漏れで62億円追徴


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