この4月退任して会長となる。

退任して一ヶ月播田新社長は元気で前向きである。



4月の新年度に合わせてS46年からのトップを下り

ることになった。45年間もふり返れば、成果らしきも

のを挙げる事無く今日まで来た。経営者として実力の

養成に努めるよりも自分の好き勝手にやって来たとい

ったほうが解りやすいだろう。



今、思えばなんと恥ずかしい経営をしてきたのか、

無駄なことばかりして来た記憶ばかりが蘇る。一方で

本当の経営が今から始まるというという会社を作って

きたという思いは毎日交差しながら会長という立場を

どの様に活かして行くか模索の日々が続いている。



S46年当時の社会から、今日まで、人類の進歩は目

覚しく発達した。科学技術や物理や医学など生まれ

た当時から考えられない程に進歩し、この発達が又

人類に難しいテーマを与えることになって来た。

この時代を生き抜くのにどれ程の意志と信念と智慧

が必要か考えるとまだまだ勉強という未来が見える。



業界の情勢も、日本の情勢も、世界の情勢もしっか

りした判断が要求される時代を迎えた。特にこの日

本は今世界から最も期待される国になった事を自覚

して世の中を見てゆかなければならない。万世一系

この国の伝統を守りながら、少しでも世の中に役

立つ企業を目指してこれからも取り組んで行きたい。








茶道の先




茶道の歴史を辿っている間に、様々なものが見えてきた。

そして、長年自分が追ってきたものの実態が見えてきた。

日本文化のルーツが見えた瞬間だった。



とうとう 「詠歌大概之序」 に出会った。55年も前自分の

この今の感性は何処から来たのか、いつまでこの感性は

持ち続けられるものか、十代毎に確認をしそれぞれの代の

最後の日にはこの十代の感性を一生持ち続けるために

いつかその秘法を身につけなければと自らに課してきたが

とうとう茶の道によって其の手がかりを掴むことが出来た。



日本という国の文化の元が何であるかはっきりと今見える

ようになって来た。この詠歌大概之序に出会わなかったら

死ぬまでそれを見つけることは出来なかったであろう。

人間の感性がどんなものであるか、この詠歌大概によって

余す事無く提示されているからである。



またその後の無数の注釈書によって、更に日本人の感性

を磨き今日の社会に至るまでその影響を齎し続ける人間

の心の有り様はこの地球の人類史に於いて独特の文化と

して未来永劫に日本の文化として世界に広がって行くだろ

う。



単に和歌の作り方ではない。人間の心の在り様が解説さ

れているのである。この心が意念となり、識別され全感覚

としての 「情」 として動くとき言葉は歌となるのである。

この眼耳鼻舌身のすべての修行が感性として研ぎ澄まさ

れるときあらゆるものに化けて行くのである。



今日の日本の文化のすべてはこの感性から生み出され

たものである。日本の自然の美しさ。四季の美しさ。水の

美しさ。それが日本人の感性を育んできた。そして気が

つけば世界の何処にもない文化を作り出してしまったの

である。



そしてそのルーツはすべて万葉集からである。この万葉

集が日本のすべての文化を育んで来た。この万葉集の

漢文を日本人の心として和歌が生まれたのである。今

まだ研究を始めたばかりである。この美しい心の世界が

広がる万葉集に出会うために今までの人生があったと

思える。



毎日、詠歌大概之序で明け暮れる。



難しい仏教書を読まなくても、儒教の本を読まなくても

どんな経営書よりも、人間について教えてくれる。






茶道と経営

茶道と経営


何処で繋がるのか?


利休の茶道の十徳の最初に

「諸天加護」をあげ「孝養父母」「衆人敬愛」

「煩悩自在」「貴人相親」などと茶の宗祖た

るにふさわしい見識に満ちた効用を伝えて

いるがやはり、この諸天加護は利休らしい

表現ではないだろうか。



濃茶を飲んでその諸天加護の実感を享受

しているからである。なぜ諸天なのか?諸

天という意味はどういう意味か?諸天とは

万物の力を得ると言う意味がその大意で

はないか?



確かにこの抹茶の中にある成分は、飲ん

だ瞬間に脳天に突き刺さる腸のセンサー

が覚醒するのである。これ程の茶の効用

を感じて栄西禅師は薬として茶の木を中

国から持ち帰ったのである。



この茶の効用は日本人にはかり知れない

効用を齎したのである。今日の日本が長寿

であるのもこのお茶のお陰と言えるのも納

得が行く。



現に自分の身体が元気を取り戻し、志気

が高揚し精神の若返りを実感するに及び

この茶道を通じ様々の日本文化に触れる

機会を得ている事を何よりもこれらの縁を

繋いでくれた人々に感謝している。



同時にこれらの事柄を通じて、日本文化

の深耕により経営に対すると言うよりも

人間に対する理解が深まって行くことに

何よりも感謝したいことである。



何よりも茶は肉体の若さを実感させて繰

れる。




茶道を感じる 2

テーマ:

茶道を通じて

日本の心を知る。


どちらかと言えば西洋史に興味があった

学生時代。日本文化の素晴らしさは知っ

ていたが、ここまで深く大きい世界を持って

いるとは考えていなかった。



歳老いるにつけて学び始めた茶道を通じ

て、如何に日本の文化が素晴らしい歴史

を持っていたかに衝撃を受けている。

この日本文化を今になって味わう事の不

覚を恥ずかしく思う。



この行動に駆り立てた老化と言う代物と

この地域の人達の社会奉仕の連帯に毎回

自らの生き方に恥ずかしく思う。これだけの

国家財産に今頃気づいた呑気さは己とて許

すわけには行かない。



自分が出来る最大限の事を実行する世界

はこれら日本文化を若い人達に伝えて行く

ことだと思う。



同時に遅ればせながら余命のある限り時を

惜しんで精進を続けなければならない。





茶道と

言うものが

どういうもので


あるかは、知っていたにかかわらず茶道は

知らなかった。



今、茶道の力を毎日思い知っている。

茶道こそ日本の心であると確信するにいた

ったのは、茶道が日本の心を生み出す元に

なっているからである。



茶室。

宇宙悠久の世界を一歩足を踏み入れる空

間は簡素の美極まりない空間である。

ここに人間の感性をとことん研ぎ澄ます世界

が広がっている。



大和心の和歌が茶道の侘びと寂の元にな

っているのは周知の事になってきたがこの

平安貴族の胃袋の感性をとことん清浄浄化

したのはこの茶であった。



中国から仏教の伝来と共に様々な文化が日

本に流入してきた。元々神道の世界を持って

いた日本人はとことん中国からの文化を吸収

発展することが出来た。



明日に続く