放送作家 西川栄二のブログ

放送作家でお笑い学校講師の西川栄二のブログ


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「よく30歳で、やったこともないお笑い芸人を志しましたね」

‥時々言われるセリフだ。



なぜ30歳でお笑いを志したかは、もう覚えていない。

たぶん「退社したデパートの大嫌いだった上司を

見返してやろう」という気持ちと、

根拠のない僅かな自信と‥。

今考えれば、危ない橋を渡ったものだ。



会社を辞めれば、厳しい現実が待っている。

自慢じゃないが、芸人1年目の年収は42万円。

「働き盛りに働かない男」になってしまった(笑)。



しかも貧乏芸人としてテレビのドキュメンタリーで

特集が組まれたばかりに、貧乏で有名になってしまった。



マクドナルドで並んでいたら、

知らないおばさんに、割引券をもらったのも

この頃の話だ。



でもね、物凄く死にたくなったり、

自暴自棄になったりするかと言うと

意外とそうでもないんですよ。



なぜか?



だって会社を辞めて暇になる(=実は、ちょっと嬉しい)。

毎日図書館に籠ってネタを書く(=ちょっと苦しい)。

ビデオを廻して、ネタを喋ってみるが、あまり面白くない

(=かなり苦しい)。

気が付いたら収入がない(=相当苦しい)。



厳しい現実は、一気に来ないで、

徐々に、じわ~っと来るからなのです。



例えば、頭がハゲていく人も、

一瞬でハゲたら立ち直れないかもしれない。

でも、徐々にハゲていく‥だから大丈夫。



子供が一気にグレたら、親は立ち直れないかもしれない。

でも、髪を染めたり、乱暴な口を聞くようになったり、

家に帰らなくなったり‥その予兆がいろいろあったから

大丈夫。


ねっ、こんなものなのです。
たぶん人間は、ちょっとづつ慣らしていけば、
極限状態でも生きていけるように出来ている。


生まれ持った環境適応能力のおかげで、今日も僕は元気です。












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