この間MTGをしている時に、「マリッサメイヤーみたいに」と発言したところ、
全く通じなくて悲しい思いをしたのでこちらの記事を書きます。



上記は恐らく彼女の写真として最も有名な、Vogue に掲載された時の写真です。
ご覧の通り、高級なドレスが似合い、ブロンドの、青い瞳をした大変な美人です。

ですが、彼女が「最強」キラキラ女子である所以はその美貌がゆえではありません。

Google でプロダクトとUX担当の副社長に任命されるほど、
プロダクト開発と改善に秀でていたという事です。


ちなみに今は、Yahoo!,inc で CEO をしています。

彼女の働きぶりと考え方は苛烈を極めていまして、良い物を作るという点では
間違いなくひとつの到達点です。

かの有名な、Googleニュース、そしてユニバーサルサーチもUX部分は
彼女が担当して誕生させたプロダクトです。

『FAILING FAST』に彼女の働きぶりがまとめられていますので、
引用しながらご紹介します。

(1)全ての決断は、事実と調査に基づかなければならないという信念

彼女はコンピュータサイエンスの博士号所持者です。ですので改善についてデータや
調査を元にして決断し、検証するという事が徹底されます。

例えばこんな具合。
グーグルの検索の結果表示に使うフォントを"セリフ"にするか、"サンセリフ"にするか
決めることが求められた。

(中略)

メイヤーは調査に没頭した。そして面白い事実を見つけた。セリフ体の方が"読みやすい"
が、サンセリフ体の方が"見やすい"。

"読みやすい"とはつまり、飾り線が見るページを横断する水平のガイドラインを
形成するということだ。だから、長いテキストが読みやすくなる。逆に、サンセリフ体
は飾り線がないため、ひとつひとつの文字を認識しやすい。だから"見やすい"。

検索結果ページを見つめる読者がすることは、画面の一部にスポットを当てて、
そこだけを読むことだ。長いテキストを読むのでは無い。グーグルが使うべきフォントが
決まった。

一時が万事このような感じで、テストデータ、学術研究、統計結果、
そういったデータが無いアイディアは認めない、という人です。

この徹底ぶりは、チームに嫌気が差してやめたデザイナーの言葉が
雄弁に物語っています。
最近もボーダー線の太さを三ピクセルにするか、それとも四か五かという議論があった。
自分の意見を言ったところ、その妥当性を証明しろと言われた。
このような環境では仕事を続けることができない。

(2)徹底して、ユーザー環境を模倣して担当サービスを使い倒している


ユーザー体験を担当するものとして、彼女は徹底的にユーザー環境を模倣して
サービスをつかっていたと言われています。

まだアメリカで高速ブロードバンドが普及していないころには低速回線を自分も
使い、ユーザーが体験している遅さを自分も体感したり、Googleに勤務しているのに
ターゲットユーザーが iPhone を多く使っているという理由で iPhone を使う。

また、自社サービスを余りにも使い倒しているため、Yahoo!のCEOに就任してから
ある製品の担当マネージャーが報告する前にこんな発言をしています。
「私、このプロダクトをいつも使っているの。だから、どこにバグがあるか
もわかっている。バグはなくなっていっているようね。あなたの仕事には
満足しています。このまま続けて」

あまりにもプロダクトをちゃんと理解しているため、今までのCEOには45分
必要だった前段がなくなり、スライドもたった1枚だけで次回のMTGが行われたそうです。

(3)成功の為には、全ての事を徹底的にやるハードワーカーである。

彼女は4時間の睡眠しか必要が無いショートスリーパーである事が有名です。

また、彼女はキャリアのスタートはプログラマだったのですが、
天才プログラマであるジェフディーンと仕事をして、自分がその方向性で
戦えない事を悟ります。

そうして、彼女は文字通り「Googleが成功する為ならなんでも」やることに
なります。そこから人事、マーケティング、はたまたサーバーの増設まで、
自分が必要とされるならばなんでも手を貸した、といいます。

しかもそれを4時間睡眠で。こうして見つけた生きる道が UX または
プロダクト品質に向き合う仕事なのです。

彼女の徹底っぷりは、Google時代に定めたこのルールが象徴的です。
このページはごちゃごちゃしすぎ。すべてのフォントスタイル、全てのフォント
サイズをチェックしなきゃダメ。そうして、異なった色やサイズを見つける度に、
一点ずつ加算していくの。ぜんぶで5点以内にして。

あまりにもこのルールが徹底された結果、全てのページがシンプルになっていき、
遂にはこんなことを友人に言われたそうです。
『あなた、グーグルのルック&フィールを担当してるんでしょ』って訪ねてくるから
『そうよ』って答える。すると、こう言ってくるの。『でも、どのページも見た目は
同じじゃない。あなた、1日中何をしているの?』


データとファクトを信じ、ユーザーになりきり、徹底したハードワーカーである。
もちろん、これがプロダクト改善の唯一の正解というわけではないでしょうが、
こうしたスタンスで仕事をする人間が必要だという意味で、
冒頭のMTGで彼女を引用しました。

ひとりでも多くの人に伝わる日がくる事を願っています!
メイヤーの物語は下記の本で詳しく読めます。

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