報酬1億円以上 200人超 -対価- | にっけいしんぶん新聞

報酬1億円以上 200人超 -対価-

創業家出身者 外国人 目立つ -11面-

今年から始まった総額1億円以上の役員報酬開示。日本経済新聞社の集計では、29日までに明らかになった役員数は240人弱になりました。主な高額報酬者には外国人や創業家出身者、在任が長い経営者が目立ちました。

ということで、日経には報酬が高額だった主な役員が「一覧」と称して5人だけ掲載されてましたが、こんなもん一覧じゃねえよと思い、毎日新聞を見ると上場企業役員のランキングやら注目経営者の報酬やら、個人情報保護法前は恒例だった「長者番付」の発表が廃止された憤りをぶつけんばかりの勢いで、お金持ちのお偉いさんの個人情報を取り上げてました。

ではせっかく公にされているのでもはやプライバシーじゃなくなっている個人情報を、ここでもとりあげてみましょう。

主な上場企業の高額報酬上位20位(毎日新聞より)
①日産自動車 カルロス・ゴーン社長(56) 8億9000万円
②ソニー ハワード・ストリンガー会長兼社長(68) 8億1400万円
③大日本印刷 北島義俊社長(76) 7億8700万円
④武田薬品工業 アラン・マッケンジー前取締役(57) 5億5300万円
⑤双葉電子工業 細矢礼二前会長(85) 5億1700万円
⑥日本調剤 三津原博社長(62) 4億7700万円
⑦セガサミーHD 里見治会長兼社長(68) 4億3500万円
⑧プリヴェ企業再生グループ 松村謙三社長(51)3億1900万円
⑨コーセー 小林英夫前取締役(78) 3億 700万円
⑩野村HD 渡部賢一社長(57) 2億9900万円

(以下略)

10位の野村の渡部社長、開示対象は3億円以上になると踏んでギリギリに収めたつもりが結局開示基準が1億円で落ち着いて開示する羽目になってしまった、なんて裏話があったら相場観ねえなーと笑い話になるのですが、しかし笑えない方もさらに上位にいらっしゃいますね。
決して業績が芳しい訳ではない会社で、到底現在の報酬に見合う働きをしているとは思えないながら、創業者ということで相当高額の報酬を受け取ってらっしゃるおじいさま。

ま、総会も開かれたことですし、株主の皆様がそれでいいとおっしゃるならまったく構わないのですが、赤字を拡大させながら、過去から貯め込んだキャッシュを報酬の後払いのごとくご高齢の創業者さんに払い続ける企業、決して投資したいとは思えませんよね・・・。

あ、だから割安にほったらかされてるのか、あの会社。