マグロのイロハ① -今日のマグイロ♯1?- | にっけいしんぶん新聞

マグロのイロハ① -今日のマグイロ♯1?-

輸入増でスーパーにも -31面-

日本人の食生活になじみの深いマグロ。資源量の減少や世界的な需要拡大による消費の変化など、マグロの現状を解説します。


と、いうことで、まさか金や原油や穀物やタンカー運賃などを報じている商品市況欄でマグロについての基礎知識を勉強できるとは思わなかったので、思わず取り上げてしまいました。

マグロは産地や味、大きさによってクロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キワダマグロ、ビンナガマグロの5種類に大きく分けられる。

うーん、いきなり微妙な解説。
これだと動物学的な種別は同じだけど、産地や味、大きさで呼び方が変わっちゃうみたいです。
記者にはわかりませんが、実際のところどうなんでしょう?

マグロの中で最大のクロマグロは本マグロとも呼ばれ、最高に美味とされる。

おっと、いきなり味のランク付けが入りました。
やっぱりマグロの王様は本マグロ(クロマグロ)のようです。

トロが多いミナミマグロは別称インドマグロで産地は南半球、メバチやキワダは刺身用としてスーパーなどでよく販売される。ビンナガは缶詰需要が中心。

げ。
廻るすし屋でいつも安い安いと喜んで食べるビントロのビンナガマグロって、もともと缶詰用だったの?
そりゃ安いわけだ・・・。

価格が高いのはクロマグロ。築地市場の昨年の平均卸値は1キロ2916円で、最も安いビンナガに比べ6倍以上。ただマグロ全般でみると安値傾向にある。

よーく分かりましたよ。
廻るおすし屋さんだから安いわけじゃなく、安いネタだから安いってことですね。

かつて高級すし店向けが主流だったクロマグロも最近ではスーパー店頭での取扱量が増えている。1992年から天然魚を人工的に太らせた安価な蓄養クロマグロの輸入が開始されたためだ。

な、なんか、「買ってはいけない」の世界に踏み込んでしまったような・・・。
いや、別に問題はないのでしょうけど、でも農水省は水銀汚染の問題でも漁業関係者に配慮して特にマグロについては最近まで知らんぷりを決め込んでたんで、アテになりませんし・・・。

あ、いや、誤解しないでくださいよ。
記者は蓄養マグロの仕組みも何も一切知らずにイメージだけで言ってますから。

現在は天然物は少なく、輸入クロマグロの大半は蓄養物だ。安定した入荷が見込め、回転すし店でも存在感が増している。(ここまで)

たしかに最近は廻るおすし屋さんでも低価格指向から高級ネタ路線への転換が見られますが、なかでも「ホンマグロ中トロ」などは光り輝く金色の皿に乗ってこれでもかと存在をアピールしていますね。
勇気を振り絞ってでも廻るカウンターの向こうのお兄さんに「ホ、ホンマグロ中トロ」と頼めるのも一重に蓄養クロマグロのおかげ、どうせ天然なんて夢のまた夢、レッツ蓄養、蓄養マグロ万歳です、畜生。

さあて、あと何回あるか知らないけど今週このコーナーでマグロのイロハを勉強して、週末は近所の廻るおすし屋さんで何マグロがどんな味でいくらくらいとか、あらためて考えながら食べてみよっかなー。


ところで、廻らないおすし屋さんで1貫300円の2貫は平気なのに、廻るおすし屋さんの2貫1皿500円にはすっげードキドキしてしまうのは、記者だけでしょうか?
食べ終わったカウンターに金皿が2枚も混ざってたら、ぜいたく感を通り越して、なんだか軽い罪悪感・・・。