かつての夢 大人買い -ヲタヲタパパ-
オトコの消費② -7面-
昨日に続いて、「オトコの消費」をのぞいてみます。
どうやら毎日キーワードが出てくるようで、昨日のキーワードは「メトセク」でしたが、きょうは「オタパパ」です。
オタパパ:鉄道、アニメなどオタッキーな趣味を子供とともに楽しむお父さんを指す。特撮ヒーローイベントや模型ショップで、息子を押しのけてカメラを構えたり商品説明を熟読したりするのが典型例。
そういうお父さん、たしかにいそうですね。
「メトセク」と「オタパパ」。
「メトセク」に「自分らしさ」を見出そうとした日経でしたが、本当の意味での「自分らしさ」はまちがいなく「オタパパ」のほうに存在しているでしょう。
また、「格好良さ」という意味で対極に位置していそうな二つのキーワードですが、でも路線によっては「オタパパ」のほうが格好よかったりするかもしれませんね、下手な「メトセク」よりは。
きょうの記事はその「オタパパ」と「オタク」のお話です。
まずは記事に挙がっている具体例を抜き出して見ましょう。
○秋葉原の「ロボット王国」では12万6千円もする二足歩行ロボットが2千セットも売れた。購買層は三十代男性で、小学生の息子さんと来店する人もいる。
○プラモデル大手のタミヤは21年ぶりにラジコンバギーを当時と同じ7400円で復刻したが、発売当時十代だった三十代、四十代が飛びついた。
○「子供の頃高くて買えなかったモノも今なら買える」と、ダースベーダーのマスク型ボイスチェンジャー(定価4千円)が、三十代男性に人気。
オタパパなのか単なるオタクなのか区別はできませんが、とにかく三十代四十代の男が趣味に金をつぎ込んでいる、という事例ですね。
個別の商品はともかく、特に目新しい話ではありません。
そして後半は「オタパパ」の世界から、単なる「オタク」の話題になってしまいます。
○萌え市場が拡大中。JTBパブリッシングは東京の萌え系ショップを紹介する「もえるるぶ・東京案内」を出版したが、2月から7万9千部も売れ、購買層は十-三十代の男性だという。
○浜銀総研は萌え市場を888億円と資産、野村総研はオタク市場全体で2900億円とはじく。キャラクターグッズなどを加えれば数兆円との分析もある。
○浜銀総研の信濃氏は「オタクの心理や行動を把握しなければ、消費を十分に掘り起こせない」と強調する。
最近ときどきとりあげられる萌え関連記事の焼き直しですね。
ちなみに「もえるるぶ」、昼休み現物を確認してきましたが、萌え系ショップの案内記事はともかく、途中の漫画にはかなり引きました。
マーケティング上、ナビゲーターのキャラが
こういうロリ系であるのはまったく構わないのですが・・・
実はこの画像の下半分はカットを余儀なくされる状態でしたし・・・
それどころか、ガイド本の中であそこまで・・・
いや、さすがにあれはちょっと・・・
しっかし、JTBはあんなのにオッケー出してんのかねえ・・・。
なお、もっとハードな萌え系のお店(夜の方)も併せてお望みの方には、日経の記事には載せられなさそうな「萌え系ショップガイドもえぷー」のほうがお奨めです。
ところで、「オタクの心理や行動を把握しなければ、消費を十分に掘り起こせない」なんて強調している総研の研究員の方、ならびにわざわざとりあげた記者の方、大丈夫でしょうか?恥ずかしくないでしょうか?
これってゴルフ用品を売るにあたって、「ゴルファーの心理や行動を把握しなければ(以下略)」といっているのと同じですよ。
オタクだろうがなんだろうが、消費者の心理や行動を把握しないで消費を十分に掘り起こせるわけはありません。マーケティングの基本中の基本です。
そんなものすげー当たり前のことを改めて力説しているあたり、その研究員の方やわざわざ取り上げている日経記者が「オタク」を特殊なものと思い込んでおり、実はまったくオタク市場、萌え市場のなんたるかを理解していないと告白しているだけのような気がします。
そもそも、マーケットを調査したり、取材したり、萌え系ガイド本を読んだりしたところで、オタクの心理や行動なんて把握できるわけがありません。
まず基本的に自分がヲタじゃなきゃだめでしょう。
さて記事の結びは、
○少子化で子供向け市場は縮むが、自由に使えるお金が増えた大人の男たちは、かつての夢や趣味への出費は惜しまず、消費を爆発させている。
でした。
は、はあ・・・。
それは、まあ、そうですよねえ・・・。
日経さんの記事でもいつも言ってますもんねえ・・・。
というわけで、きょうの記事で何か新しい発見はありましたでしょうか。
シリーズ特集記事、「オトコの消費」。
いったい何回続くのかわかりませんが、個人的に期待度が高かっただけに、正直ちょっとがっかりしております・・・。
※画像はるるぶサイトより。
昨日に続いて、「オトコの消費」をのぞいてみます。
どうやら毎日キーワードが出てくるようで、昨日のキーワードは「メトセク」でしたが、きょうは「オタパパ」です。
オタパパ:鉄道、アニメなどオタッキーな趣味を子供とともに楽しむお父さんを指す。特撮ヒーローイベントや模型ショップで、息子を押しのけてカメラを構えたり商品説明を熟読したりするのが典型例。
そういうお父さん、たしかにいそうですね。
「メトセク」と「オタパパ」。
「メトセク」に「自分らしさ」を見出そうとした日経でしたが、本当の意味での「自分らしさ」はまちがいなく「オタパパ」のほうに存在しているでしょう。
また、「格好良さ」という意味で対極に位置していそうな二つのキーワードですが、でも路線によっては「オタパパ」のほうが格好よかったりするかもしれませんね、下手な「メトセク」よりは。
きょうの記事はその「オタパパ」と「オタク」のお話です。
まずは記事に挙がっている具体例を抜き出して見ましょう。
○秋葉原の「ロボット王国」では12万6千円もする二足歩行ロボットが2千セットも売れた。購買層は三十代男性で、小学生の息子さんと来店する人もいる。
○プラモデル大手のタミヤは21年ぶりにラジコンバギーを当時と同じ7400円で復刻したが、発売当時十代だった三十代、四十代が飛びついた。
○「子供の頃高くて買えなかったモノも今なら買える」と、ダースベーダーのマスク型ボイスチェンジャー(定価4千円)が、三十代男性に人気。
オタパパなのか単なるオタクなのか区別はできませんが、とにかく三十代四十代の男が趣味に金をつぎ込んでいる、という事例ですね。
個別の商品はともかく、特に目新しい話ではありません。
そして後半は「オタパパ」の世界から、単なる「オタク」の話題になってしまいます。
○萌え市場が拡大中。JTBパブリッシングは東京の萌え系ショップを紹介する「もえるるぶ・東京案内」を出版したが、2月から7万9千部も売れ、購買層は十-三十代の男性だという。
○浜銀総研は萌え市場を888億円と資産、野村総研はオタク市場全体で2900億円とはじく。キャラクターグッズなどを加えれば数兆円との分析もある。
○浜銀総研の信濃氏は「オタクの心理や行動を把握しなければ、消費を十分に掘り起こせない」と強調する。
最近ときどきとりあげられる萌え関連記事の焼き直しですね。
ちなみに「もえるるぶ」、昼休み現物を確認してきましたが、萌え系ショップの案内記事はともかく、途中の漫画にはかなり引きました。
マーケティング上、ナビゲーターのキャラが
こういうロリ系であるのはまったく構わないのですが・・・
実はこの画像の下半分はカットを余儀なくされる状態でしたし・・・
それどころか、ガイド本の中であそこまで・・・
いや、さすがにあれはちょっと・・・
しっかし、JTBはあんなのにオッケー出してんのかねえ・・・。
なお、もっとハードな萌え系のお店(夜の方)も併せてお望みの方には、日経の記事には載せられなさそうな「萌え系ショップガイドもえぷー」のほうがお奨めです。
ところで、「オタクの心理や行動を把握しなければ、消費を十分に掘り起こせない」なんて強調している総研の研究員の方、ならびにわざわざとりあげた記者の方、大丈夫でしょうか?恥ずかしくないでしょうか?
これってゴルフ用品を売るにあたって、「ゴルファーの心理や行動を把握しなければ(以下略)」といっているのと同じですよ。
オタクだろうがなんだろうが、消費者の心理や行動を把握しないで消費を十分に掘り起こせるわけはありません。マーケティングの基本中の基本です。
そんなものすげー当たり前のことを改めて力説しているあたり、その研究員の方やわざわざ取り上げている日経記者が「オタク」を特殊なものと思い込んでおり、実はまったくオタク市場、萌え市場のなんたるかを理解していないと告白しているだけのような気がします。
そもそも、マーケットを調査したり、取材したり、萌え系ガイド本を読んだりしたところで、オタクの心理や行動なんて把握できるわけがありません。
まず基本的に自分がヲタじゃなきゃだめでしょう。
さて記事の結びは、
○少子化で子供向け市場は縮むが、自由に使えるお金が増えた大人の男たちは、かつての夢や趣味への出費は惜しまず、消費を爆発させている。
でした。
は、はあ・・・。
それは、まあ、そうですよねえ・・・。
日経さんの記事でもいつも言ってますもんねえ・・・。
というわけで、きょうの記事で何か新しい発見はありましたでしょうか。
シリーズ特集記事、「オトコの消費」。
いったい何回続くのかわかりませんが、個人的に期待度が高かっただけに、正直ちょっとがっかりしております・・・。
※画像はるるぶサイトより。