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2005年07月29日

トラ「真夏の夜の連打」 -談話-

テーマ:スポーツ
2回に一挙9点 -41面-

阪神7勝5敗

阪神 0 9 0 0 0 0 0 0 0 | 9
巨人 0 0 1 0 0 0 0 0 0 | 1

岡田監督「あの9点が効いた」



そりゃ、9点もとりゃ効きますって・・・。
ていうか、効いたもなにも、そこしか点取ってませんから・・・。

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2005年07月29日

スイカ 売行き鈍く卸値低迷 -振興策-

テーマ:商品市況
1個単位での販売減る -31面-

スイカの卸値が低迷しています。スーパーなどで売行きが鈍く、7月中旬の東京都中央卸売市場の平均卸値は1㌔あたり124円で、前年同期比63円(33.7%)安。大阪でも石川産で通常より2割ほど安くなっています。
供給は春先までの冷え込みで都市近郊産地で生育が遅れ、出回り序盤は卸値も前年並みで落ち着いていましたが、7月に入り後続の東北産と競合、近郊産地は出荷終盤ながら荷余り感があるのも安値の一因です。


♪とーもーだーちがでーきーたー すいかのめいさんちー
なーかーよーしーこーよーしー すいかのめいさんちー
すーいーかーのーめいさんちー すーてーきーなーとーころよー
かわいいあのこのはれすがたー すいかのめいさんちー

・・・カブスカウトのキャンプで歌ったこの歌、今もって意味は不明ですが、そんなスイカの名産地にとってはバッドニュースでしょうか。
夏の風物詩スイカ、梅雨が明けて夏本番を迎えても東京の卸値は前年より3割以上安い値段で低迷しているいうことですが、産地の出荷状況だけでなく、店頭での売行きもイマイチということです。

店頭での売行きについては、猛暑だった前年の反動もあるのかもしれませんが、どうやら「少子化」という構造的な要因もあるそうです。
少子化の影響で6分の1売りやカット済みのパック売りが定着し、1個単位での販売が減って全体の販売量も落ち込んでいる(東京のスーパー)、というのです。

でも一人や二人で暮らしている人間にとって、丸ごと1個や半分、あるいは1/4のサイズでも、かなりスイカ好きでなければスーパーで買い物ついでにひょいと買って帰るにはもてあます大きさです。
小サイズ売りが増えたということは、それまで買うことのなかった層の需要も取り込んでいる可能性があり、一概にスイカ消費低迷の原因とは言えないような気がします。

では、小ロット化以外のところで少子化の影響はないでしょうか。
スイカといえば田舎のおじいちゃんち、キャンプ、林間学校、海水浴という絵日記的なイメージを持ってしまう記者ですが、なんとなく子供が似合う、子供がメインの食べ物ではないでしょうか。家庭でもナシやミカンと違い、親が積極的に食べたいというより子供がいるから買ってくる、そんな感じがします。
ということで、

子供が減ることで社会的にスイカを食べる機会が減り、消費量も減少する。

かなり主観的で検証も難しい仮説ですが、いかがでしょう。
それとも世間のみなさんは、一人暮らしだろうが家族に子供がいようがいまいが、夏になればスイカをガンガン食べているものなのでしょうか。

また、スイカ消費の低迷は少子化、小ロット化だけでなく、夏に食べたい果物に選択肢が増えたこともあると思います。マンゴーやパパイヤのようなトロピカルフルーツの輸入も盛んです。
あるいはライバルを「デザート」にまで広げれば、ゼリーやら杏仁豆腐やらアイスクリームやら様々な商品が店頭に並んでいるわけで、スイカがこれらに代替されてしまっている可能性があるかもしれません。

とまあ、構造的な要因もいくつかありますが、加えて記者が考えるに、あの人があれをやる機会が減ったことも一因ではないでしょうか。
そう、あの人とはもちろん、


志村けん


さんです。

いろいろグダグダいいましたけど、やっぱ「スイカといえば志村けん」ですよ。
今の子どもたちは知らないかもしれないあの早業。
コントでおなじみ。
ヒゲダンスでもおなじみ。
当時、志村さんが直接間接にスイカ消費に与えた影響は小さくなかったはずです。ほんと、記者も真似をしてどれだけ余計に食べたかわかりません。

スイカ生産業界の方、どうでしょう、ここはひとつ志村さんのスポンサーとなって、ゴールデンで一切れ平らげたらいくら、深夜ならいくらなどと契約してはいかがでしょうか。
今さらPTAの顔色をうかがっている場合ではありませんよ。
これで1個売りのスイカにヒゲダンススタイルの志村さんのシールでも貼り付ければ、店頭での売行きが変わることは間違いありません。

ついでに大人の消費を掘り起こすため、今まで手薄だった居酒屋やビアガーデンに売り込みましょう。
メニューのデザート欄に「けんちゃん印のけんちゃんスイカ」。
お調子者の学生やサラリーマンがいくつも頼んで、シャカシャカと一気食いすること請け合いです。


夏はやっぱり、けんちゃん印のけんちゃんスイカ。


これで来夏の卸値はキロ200円回復です。



P.S. けんちゃん牛乳もよろしく。
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2005年07月29日

今日の愛ルケ(#264)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。



花火 五

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互いに花火の歌で意気投合し、電話を切るのが惜しい。家族はまだ帰ってこないので、まだ話していられるというが、冬香は久しぶりの一人の時間を楽しんでいるようである。
============================

「わたしもそうしてください」「もちろん隈なくうばってやる」が意気投合だとはお笑いですし、週2週3で子供をおいて出かけている人間が、「久しぶりに一人だけの時間」とはずうずうしいにもほどがありますが、とにかく電話を切るのが惜しいそうです。
ま、それでもふだんはエロトークと夫の悪口以外の会話はしてないので、ここはぜひともゆっくりお話してください。


============================
朝逢えなかったのでこれから逢いたいが、しかし2時間では顔を見て帰るだけだ。逢えないのを承知で、菊治はいう。
いま、逢えたら…すぐ裸にして、あそこに…
============================

おいおい、菊治・・・。
せっかくたまにはゆっくり会話を楽しめっていってやったと思ったら、いきなりエロトークかよ。
お前さあ、短歌についてとか中城ふみ子についてとか、この際、渡辺淳一著「冬の花火」についてとかでもいいから、少しは話をひろげないの?

・・・で、あそこにどうすんだよ?


============================
いい淀むと冬香がきいてくる。
「なあに…」
「あそこに、接吻をする」
「えっ…」「そんなぁ…」

============================

・・・毎度ながらなんとも頭の悪そうな会話ですね。
それ以上論評のしようもありません。


============================
「ねぇ、欲しい…」
菊治の言葉に冬香も妖しい気持ちになっているのか
「いま、座ったままあそこを握っている」といっても返事はないが、かまわず、冬香もあそこに指を当てるようにいう。
============================

「ねぇ、欲しい…」ってのは冬香がいいだしたんでしょうか。
とすると「えっ…」「そんなぁ…」から妖しく豹変しちゃったってことでしょうか。
そしてその勢いに乗じて「俺はあそこを握っている」宣言、続けて「お前も指を当てろ」指令とは、これはもしかして・・・

て、てれほんせっくすってやつですか?


============================
これまでも、戯れに自慰を強要したことはあるが、いわれたとおり、冬香は股間に指を当てたのか。溜息と、「いや…」という声が洩れてくる。
============================

え?
ちょっと待って?
なになに、そんなこと強要したことがあったの?
きくじー、水臭いじゃないのー。
せんせー、そういうとこ書いてくんなきゃー。


============================
「俺のは、もう我慢できなくなっている」
うわずった声で「そんなこと…」とたしなめる冬香に、「一緒にいきたい、そのままいくんだよ」と命令する
「だめです」という冬香。
============================

「俺のは、もう我慢できなくなっている」って、たった今「あそこを握っている」っていわれたばっかりですよ!
冬香はたった今股間に指を当てたばかりですよ!
それで「一緒にいってくれ」なんて命令されても、そりゃ「だめです」よ。
無理です、早すぎます。


============================
かまわず、菊治は激しく手を動かし、泣きだしそうな声でとってもいいという冬香に、「俺もだよ」と答える。
============================

かまわず激しく手を動かすって、マイペースなやつ・・・。

しかしさすがは、火のつきやすさはチャコールブリケット以上という冬香。あっというまに燃え上がり、とってもよくなっちゃってますよ。

電話越しに洩れきこえる冬香の泣き出しそうな声、さあ、どうしますか?
冬香ちゃん、チャレンジしますか?
しますね?
それではいきましょう、冬香ちゃん、5千円に、トラベルチャーンス!


============================
そのまま、「あっ…」という声に誘われて、菊治もゆき果てる
============================

ごうかーく!
ジャジャジャジャーン!


いやー、ほんとは、だめ!ボヨヨヨーンといいたいところですが、菊治もゆき果ててることですし、大目に見ときますよ。
でもこんなんじゃ1万円は・・・


え?
なにいってるのかわかりませんか?
ブンブン大放送ですよ。
なに?
聴いたことありません?
ご存じないですか?


「明石家さんまのラジオが来たぞ!
東京めぐりブンブン大放送」


ですよ。
中高生がこぞって録音してテープを編集したという、あの番組です。
懐かしいなーというあなた、記者と同世代ですね。
やっぱ、電話で喘ぐといったら、あの番組しかないですよねー。


・・・って、なんで昔のラジオの話なんかで盛り上がってんだよ、といわれたらそのとおりですけど、でもこんな懐かし話でもしなきゃやってられませんよ。
だって、週2週3でやりまくってるいい年した男と女が、たまたま逢えなくて電話したらいきなりてれほんせっくすはじめちゃうんですから。
もう、まじめに実況・解説なんてできませんよ。
しかもはじめるなり盛り上がっちゃって、まさに「トラベルチャンス」並みですし…。

え?
トラベルチャンスは関口宏だろって?
だから、そうじゃないんですよ。
さんまは夜開くんです。

いや、ますます分からなくなりますね。
すみません、もういいです。
ブンブンをご存じない方は、今回はあきらめてくださいね。


・・・といっても、それじゃあまりになんなので少しだけ話を戻して、うーん、このあと冬香はどうするのでしょうかね。
チャコールブリケット並みに着火して備長炭並みに燃え続けるこの女、ひとたび火照ってしまった躰をどうするつもりでしょうか。
菊治が果てたあと、はたまた電話を切ったあと・・・いや、そんな話は知りようもないですね。明日からの週末連載、おそらく場面転換でキョムネツかなんかの話題でしょうか。
そういえばキョムネツ、どうなってんでしょうかね。実はけっこう気になってる方も多いんじゃないでしょうか。
明文社の鈴木にでも問い合わせるのでしょうか。
それとも中瀬が気をつかって何かいってくるのでしょうか。
あるいは森下や石原は読んでくれたのでしょうか。
たぶん、何らかの進展があるんじゃないかと思いますが、でもその前に・・・




このあとは、嘉門達夫とキッチュの「ロッテヤンスタNo.1」でお楽しみください。






※あれ、関東ローカルだったかもなあ・・・。
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2005年07月28日

「経済教育元年」官民走る -浮輪-

テーマ:経済
当市商品や銀行の選別 個人の判断力養う -7面-

「経済教育」の推進へ官民の動きが活発になっています。市場重視の経済運営が鮮明になる中、自己責任原則の裏付けとして経済知識の普及が欠かせないとの判断が背景にあります。
内閣府と金融庁、文部科学省が合同で「経済教育に関する連絡会議」を発足、モデル教材の作成など2006年までの「教育工程表」をまとめたほか、日本証券業協会は5億円超の予算をつけて教職員向けのセミナーなどを開催、放送大学で金融関連講座も開講が決まっています。
「株式の銘柄選択」などではなく、基本的な概念を中心に、合理的な判断を助けることを重視する内容が多くなっています。


記者、金融関連企業に就職し、投資関係部署に配属になって以来、常々このことは思っておりました。

「金融のこと、きちんと学校で教えろよ」

たしかに、高校ぐらいの公民だかなんだかの授業で経済学のいろはみたいなことは教わった記憶はあります。
一国の経常収支とかGDPとか、SD曲線なんかも出てきたでしょうか。
あるいは金融分野についても、日銀の金融政策がどうしたこうしたみたいなことは出てきたと思うのですが・・・

でも実生活で大事なのはそんなことじゃないでしょう!

と、記者は声を大にしていいたいのです。フォントは標準だけど。

銀行って、なんで儲けてんのよ?
証券会社はなにやってんのよ?
保険会社は?サラ金は?
預金ってなに?株ってなに?投信ってなに?
株式市場ってなに?なんで毎日株価が動くの?
なんでサラ金の金利は高くて銀行のは安いの?
リスクとリターンってどういうこと?
外国為替市場ってどこにあるの?どこでどうやったらドルに両替できるの?
クレジットカードのしくみは?リボと月賦とどう違うの?
てか、お金ってそもそも、なんなのよ??

とまあ、大人になったら直面する確率の高い基本的なことながら、学校ではあまり教えてくれないことが多すぎるではありませんか。
当たり前の理屈を教えてもらっていないから、胡散臭い投資商法に騙される人だってでてくるわけです。
記者は騙されこそしませんでしたが、しかし海外では経済・投資教育が当たり前、場合によっては中学高校で企業経営についても勉強することが多い、なんてきくにつけ、社会にでるまでの自分の金融・経済知識のなさを嘆いたものであります。

でもやっぱそれじゃいかん、ということで遅ればせながら官民ともに動き出したわけですが、記事によるとなにやらお互い勝手にやっているようで似たような内容の教材もわんさか出版されるなど、両者の提携は遅れているようであります。

日証協は教職員向けのセミナーも行っているようですが、実際に学校で生徒に「生きた」経済を教えようと思うなら、人員やカリキュラムの問題などで官民の協力は必要不可欠なわけであり、早急な対応が望まれるところであります。

昔「読み書き算盤」、いま「読み書きPC」などといわれることもありますが、ワープロソフトの普及した現在、実際に必要とされてるのは、

「読みPCかき銭勘定そろばん

ということなのかもしれません。


しかし。
記者にはもうひとつ、ぜひとも高校あたりの教育カリキュラムに取り入れて欲しいと思っているものがあります。

それは、法律です。

いえいえ、別に憲民刑きっちりやれなんていうんじゃありません。
ましてや憲法9条について考えろとか、そんな生臭いことをいいだすつもりもありません。
そうではなく、ぜひとも学校で教えておくべきは、日常生活で絶対必要な、

民法

なのであります。

物権ってなに?債権ってなに?契約ってなに?
契約するとどうなるの?債務不履行って?
取消って?無効って?時効って?
不法行為とは?損害賠償とは?
担保って?連帯保証って?抵当権っていったいなに?


・・・などなど、この手の基本的なことを教えてもらっていないから、知らないうちに保証人になって身ぐるみはがされたとか、そんなつもりじゃないのに家屋敷を抵当に取られて失ったとか、バカみたいな架空請求に振り込んじゃったとか、そういう被害がでてくるんですよ。

だいたい、金融や経済の知識を教え込んで自己責任の原則を十分に浸透させるといったって、その「責任」ってなに?がわかってなければ意味はありません。
契約の意味も教えないで、市場経済の荒波に子羊たちを放り出そうとする政策当局の方針には違和感を感じるのであります。

金融や投資のいろはと法律のいろは、これを学校できちっと教えることで多少は安心して市場経済とやらと向き合うことはできますし、少なくとも妙ちくりんで稚拙な詐欺に引っかかる被害者だけでも減るんじゃないでしょうか。


といっても「生兵法は怪我の元」、知ってるつもりがいちばん怖い・・・

これもまた、実生活における大事な大事な真実なのであります。
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2005年07月28日

今日の愛ルケ(#263)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。



花火 四

冬香は家庭でも孤立しているのかもしれない。みなと食事せずに一人帰るとはかなり身勝手にみえるが、しかしそこまでさせたのは自分かもしれない。
話題を変え、冬香を八月一日の外苑花火大会に誘う。平日だが、多分そのころ子供たちは実家に帰るという。しばし夫のことを考えたようだが、冬香はきっぱり「大丈夫です」と答える。
逆に不安で、無理しなくてもいいと菊治はいうが、冬香は「無理をしないと出られないわ」という。冬香のほうが腰が据わっているようだ。
菊治は花火の夜を想像しながら、中城ふみ子という北海道生まれの歌人の歌を冬香に紹介する。夫がいるが、若い男性との不倫を詠んだものだ。菊治は記憶をたしかめて、
「音高く夜空に花火うち開きわれはくまなく奪はれている」
そしていま一度、くり返す。
冬香は「素晴らしいわ花火の夜に抱かれてるのね」と叫ぶ。
「わたしも、そうしてください」という冬香に、菊治は「もちろん、全部、くまなく奪ってやる」と答える。


#家庭でも孤立しているのかもしれないって、そりゃ孤立しますよ。
食事ぶっちも毎度の逢瀬もそうですけど、今回の花火だってそうです。
子供だけ田舎に帰して、夫はほったらかして平日夜に男と花火観覧、下手すりゃそのままお泊り。

「大丈夫です」

なにが大丈夫なんだか。

「無理しないと出られないわ」

なにが無理なんだか。

ひでえもんです、もう、やりたい放題です。
だいたい、不倫ってのは「倫」があるのに背くから切なさや辛さが生まれるわけで、好き好んで孤立して開き直って好き放題やってる冬香に、不倫ならではの興やエロスはまったく感じられません。

そこへいくとこの歌のなんともエロティックなこと。


音たかく夜空に花火うち開きわれは隈なく奪はれてゐる


昭和27年に31歳の若さで乳癌がもとで亡くなった中城ふみ子ですが、恋多き女、性に奔放な女だったようです。なんと彼女が札幌医大病院に入院していたとき渡辺先生が札幌医大の一年生だったそうで、直接会ったわけではないようですが、そんなゆかりもあって、後にこの女性の恋の遍歴を取材して綴った小説が「冬の花火」だそうです。

さてネットであれこれ調べたところ、たしかに「奪はれてゐる」相手は年下の男のようですが、この歌を読んだころには既に離婚しており、不倫の意味で奪われているという意味ではなさそうですね。
とはいえ、どうやら当時、片方の乳房は切除されていたようで、そして後にもう片方も切除されることになるのですが、そういう病に見舞われた不幸な生涯の中で、恋そして性を生きる糧あるいは薬としていたようで、そんな中での「奪はれてゐる」には何か切ないものが感じられるように思います。

ただ、彼女自身、同情を買うように不幸を売りにしていた嫌いがあるというように評している人もおりました。また子供が3人(?)いたようですが、母よりも女として生きようとする面もあったようです。
このあたりも含めて渡辺先生が冬香のキャラをイメージするにおいて、彼女は何かしらのヒントになっているのかもしれません。


ところで、こんな具合にこの歌のでてくるいろんなサイトをめくっていると、先生の「冬の花火」を読んだ方の感想にも行き当たりました。
「息を付かせずに読ますところがあるが、登場するふみ子はあまりに氏特有の『いやらしく』表現されているのが嫌い(こうめい さん)
いやー、つい笑ってしまいました。

また別のサイトによると、先生の描くふみ子は、抗癌剤で男性ホルモンを入れられるなら直接男から採ったほうがよいだろうと次々と男と関係するらしいのですが、先生の発想、やはり昔から同じ匂いがするようですね。


・・・ん?あれ?
何の話でしたっけ??
ああ、そうそう、神宮外苑の花火大会でしたね。

で?
なんですか?


「もちろん、全部、くまなく奪ってやる」


あーはいはい。
どうぞ奪っちゃってください。
好き勝手にやっちゃってください。


記者、中城ふみ子の作品や人生に少し触れていたら、菊冬の行く末よりもそっちのほうが気になりだしてます・・・。






たしかに不思議な魅力あり
陽にすきて流らふ雲は春近し
噂の我は「やすやすと堕つ」




参考サイト: ここ ここ(写真も拝借) ほか多数。
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2005年07月27日

訃報・岡八郎 -ガオー-

テーマ:人・履歴書
-39面-

岡 八郎氏(おか・はちろう、本名=いちおか・てるお、喜劇俳優)
26日、67歳。漫才師、花菱アチャコの付き人を経て、1959年、吉本新喜劇に入団。「えげつなー」などのギャグで親しまれた。長年のアルコール依存症を克服、2003年に長女裕子さんと闘病記を出版。講演などを行っていた。


関西圏に在住経験のない方には馴染みの薄い方かもしれません。関東に住んで長い記者には、彼の近況はまったく耳に入っておりませんでした。
とはいえ、少なくとも関西でこの人を知らない方はほとんどいないといってよいでしょう。少年時代の記者に与えた影響も小さくありません。花紀京さんとの本格派コンビは、吉本新喜劇史上でも最強の部類に入るものだったと思います。
訃報欄の職業名は「喜劇俳優」となっていますが、たしかに彼らには「コメディアン」でも「役者」でもなく、「喜劇俳優」という言葉が似合うような気もします。

しかし本格派の喜劇俳優といっても岡八さんが残したギャグは数多く、伝説的と呼べるものさえあります。
日経新聞が選んだ代表ギャグは「えげつなー」でしたが、それと二枚看板の「くっさー」、目で瓶の蓋をあけるなど奥目を売りにした一連のギャグ、そしてケンカの前に見せる数々の啖呵。
「俺はこう見えてもな・・・学生時代、ピンポンやっとったんや」
「俺はこう見えてもな・・・学生時代、空手やっとったんや。通信教育やけどな」
「俺はこう見えてもな・・・学生時代、柔道部でそろばんやっとったんや」
そしてキメはやはりこれでしょう。
「スキがあったらかかってこんかい」
ご存じない方には意味がわからないでしょうが、これで茶の間は大爆笑だったわけです。

本日、関西地方のワイドショーでは、このような彼のギャグが流れまくったのではないでしょうか。
死に際してもギャグで飾られて笑って見送られるというのは、彼にとって本懐なのかもしれませんが、しかし・・・泣いてもいいですか?


「ガオー」





※想像がつくと思いますが、最後のも岡八郎さんのギャグであります。
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2005年07月26日

今日の愛ルケ(#260-262)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。



花火 一

梅雨が明けて猛暑となった。やや汗っかきの菊治には少し辛いが、夏は嫌いではない。横浜育ちで暑さには慣れているし、ラフな格好でいれば、寒い冬よりはよい。
梅雨明け最初の日曜、菊治はシャツにショートパンツで冬香を待っていた。夏休みだが、子供がききわけがよくなったということで前回は九時過ぎに現れた。
今日もそのつもりでいると、メールが入る。タイトルに「おはようございます」という文字と「FUYUKA」のスペルがでて、冬香だとわかる。
見ると、突然義父たちが出てきて行けなくなった、あとでまた連絡する、という。
義父たちとは冬香の夫の両親なのか。富山に住んでいるはずだが、昨日までに東京にきていて、今朝になって、早めに会うことにでもなったのか。冬香は別の時間を希望しても、相手が夫の両親では無理をいえなかったのか。
逢瀬のキャンセルは二度目だが、前回は子供の熱が原因で、それは母親として当然のことと、素直に納得できたが、今度は少し違う
夫は嫌いでも両親には会わざるをえず、しかも仲よさそうに振舞うのか。
「それも、結構大変かも…」
つぶやきつつ、夫とその両親と会っている冬香の姿を想像する


#おーっと、菊治は「それは結構大変かも・・・」なんて呑気なことをいってますが、これはもしかしたら大事件かもしれませんよ。
朝イチから急に夫の両親が来ることになるなんて、普通はないでしょう。
それも富山に住んでいる夫の両親、いつ出てきていたのかわかりませんが、いったいなにがあったのでしょうか?

とまあ、今後の展開が気になるところですが、いつもどおり今回のポイントを振り返ってみましょう。

前回予告したとおり、今話から章がかわりました。
「花火」ですが、ふたりで花火でも見に行くのでしょうか。
そういえば菊治の千駄ヶ谷の部屋からなら、もしかしたら神宮の花火が見えるかもしれません。
すぐ近くで打ちあがる1万発の花火に負けないくらい冬香の性が乱れ咲き、咆哮が轟くことになるのでしょうか。
それとも菊治、キョムネツを各社に拒絶され、小説家としての人生が線香花火の最後のように人知れずぽとりと落ちて終わるのでしょうか。
あるいはぽとりと落ちるのは小説家としてではなく、線香花火同様、赤い玉・・・あ、いや、ちょっとお下品ですが、しかし性のエリートの菊治には、決してそんなことなぞありえませんね。
そう、虚しくぽとりと落ちるのは、姑登場で高まる、この小説の急展開に対する読者の期待なのかもしれません。


章題から本文に戻るといきなり舞台は梅雨明け、最初の日曜日というと24日でしょうか。今回も愛ルケ時間を現実の時間にぴたりと寄せてきました。
ラフな格好が好きで、シャツにショートパンツで冬香を待つという菊治、年の割にラフすぎねえか、しかも女を待ってるっていうのに、なんてことはいいっこなしです。
正直いって記者も夏は短パン派、週末はどこへいくにもTシャツかアロハでトロピカル気分ですので、菊治のことをとやかくいいはしません。

ただし・・・汗をかいたらシャワーは浴びますよ。

ていうかお前、汗っかきだったのかよ。
寝汗と加齢臭まみれで待ってねえで、シャワー浴びろ、まじで。おえっ。


さて、ときおり北海道弁の混じることがありましたが意外にも「ハマっ子」だったという菊治、相変わらず冬香用の着メロは設定していないようですが、なんでしょうか、「FUYUKA」というスペル、とは。
本編を読むと、初めのタイトルのところに「FUYUKA」というスペル、というふうに見えるのですが、冬香がタイトルに「FUYUKA」入れてきている可能性は薄いので、菊治が冬香の登録名を「FUYUKA」としているということだと思うのですが・・・しかし「冬香」でも「ふゆか」でもなく、「FUYUKA」って・・・


YAZAWA かよ。


怒られるぞ、ファンの人に。

え?
あ、そうか、記者のほうですね、怒られるのは。
すみません、はい。
やっぱ、突っ込むなら「SAYAKA」ぐらいにしといたほうがよかったですかね。
ちょうど親子断絶状態ですしね、立場逆ですけど。


それにしても、そんなローマ字よりも唐突なのが、義理の両親の上京です。
いきなり日曜日の朝っぱら、それも冬香が出る前ってことは8時半より前ですよ。
そんな時間にいきなり今から来るって、いったいどういう風来坊なんでしょうか。
よほどのことがない限り、じいちゃんばあちゃんが突然出てくるなんてことは考えられませんが・・・。

あ。
もしかして地震?
そうでしょ、前日の夕方あった、あの地震で息子や孫たちがたいへんなことになってるんじゃないかって、心配で様子を見に来るんでしょ。
あれは驚いたもんねえ、記者も東京で身動きできなくなって、いつ帰れるか分からないから、面倒になって都内の友達の家に泊り込んじゃったくらいだもんねえ。
たいしたことないっていっても、やっぱ心配になりますもんねえ・・・。


・・・いや、違いますよね。
心配するのはそんなことじゃないですよね。

地震よりもっと心配なのは、


こどもがききわけがよくなったとかいって、

夫もいるのに日曜の朝8時から、

どこへとも知れず出かけようとする嫁



ですよね。
まったく、常軌を逸してますよ。
普通なら響鬼-プリキュア-ガッシュの東映一直線ですよ。

そりゃ親も慌ててでてくるわけですよ。
そりゃ息子も孫も心配ですよ。
即刻家族会議ですよ。
冬香吊るし上げですよ。


・・・しかし冬香にそんな危機があるかもしれないなんて菊治は考えもせず、キャンセルはこれで2回目かなんて、花見の予定の日、子供が熱を出したときを思い出します。


あのときは母親として当然だと納得できたけどなあ・・・。


全然納得してませんでしたけど?

むしろ、なんとか寝かせてでてこられないか、でてくるように今から電話しちゃおうかなんて無茶苦茶いってましたけど?
思い余って菊自慰まで披露しちゃってましたけど?

菊治、本気で記憶が捻じ曲がっちゃってるようで・・・ていうか、渡辺先生・・・そんな過去の事実まで捻じ曲げてまで・・・


子持ち読者層に取り入ろうとしないほうがいいですよ。


もう遅いです。
ていうか、今さらむしろ逆効果です。


さ、そんな先生の気遣いだか言い訳だかミスマーケティングだかはともかく、強引に上京してきた姑さんたちのおかげで急展開の可能性がでてまいりました。
これからの動きに期待が高まるところですが・・・

でもこのわざわざ上京してきてくれたお姑さんたち・・・


浴衣プレイを実現するために四次元ポケットから取り出した、

子供たちを田舎へ連れて帰る道具

という気がしてなりません・・・。



花火 二

以前冬香にきいたが、夫との結婚は、大人しそうで、自分たちの面倒も看てくれそう、ということから、義父の許しがでて決まったらしい。
いまどき古風だが、地方ではまだそういうことも多いかもしれない。都会の男女が聞けば呆れるような古来の文化やしきたりが残っているところもあるという。
冬香の控えめな性格は、そんなところで育ち、そうした家に嫁いだことでつくられ、そしてそれが魅力でもあるが、いまはまったく違う。表はともかく、その実体は、情欲のおもむくまま奔放、といわれても仕方がない。
二つの自分を抱えた冬香が義父の前でどう振舞っているのかと思うと辛い。本当の冬香を作り出したのは、この自分である。考えると逢いたくなるが、メールも入っていない。
仕方なくあいた時間、新聞を開くと各地の花火大会の予定がのっており、神宮外苑の花火大会は八月初めとある。その日冬香に逢えないものか。
子供を田舎へ帰し、浴衣を着てでてきた冬香と花火を見て、そのまま一夜を過ごしたい。
菊治は少年のように、夢をふくらませる。


#本紙もとりあげられた7月4日発売の「アエラ」を読まれた方なら、ニヤリと、あるいはプッと笑われたことでしょう。


「冬香のような女は地方にはまだまだいる」


先生、ご自身に代わって菊治に「冬香地方存在説」を主張させております。

ええ。
分かりますよ。
結婚するには当人たちの合意だけでなく、最終的に父親が決める。
そういう風土はまだまだあるでしょうし、見合い結婚ならなおさらです。
あるいは都会の男女が呆れるような文化やしきたり、本編では、いちばん風呂は必ず夫だとか、朝刊を読むのも夫が先だとかいうのが挙げられていましたが、地方によってはそういう文化があることは記者も聞いたことがあります。
そうした文化の中で育ち、控えめで男性にはよく尽くして逆らわないという女性がまだまだいることもたしかでしょう。

しかし問題は地方の古い文化とかしきたりとか、そういうことではありません。
本紙の記事やコメント欄で、記者や読者が「いねえよ」と大声で突っ込み続けているのは、そういう古風な女性のことでなく、

冬香

のことなのです。
「古風で大人しくて控えめ」だっつうのにホテルでひょこひょこオッサンについていって、いきなりベロを舐めあったり、そうかと思っていざやるとなったらスリップの上に浴衣を着込んでベッドの上を逃げ回ったり、それでも最後は「ください」なんていってみたり、そのくせ「ヒメハジメ」といわれて顔を赤らめたり、股間を舐められて「なにをするのです」と驚いたり、夫のナニも触れなかったり、ましてや舐めろというなんて夫はおかしいといってみたり、そんな奇天烈カマトト女、「冬香がありえねえ」、そう言っているのです。

どうも勘違いなさっているようですので、念のため申し上げておきます。


おっと、先生にそんなことを訴えているあいだに、菊治はまた少年の夢を膨らませはじめましたよ。

花火に呼び出して浴衣プレイ

うーん、お見事。
これならコメント欄で叩かれたように朝っぱらから浴衣を着て出かけなくても、違和感なく浴衣プレイに出かけることができます。
しかもそのままお泊りしてほしいなんて。

しかし・・・
こりゃ、ますます前話の最後で掲げた、義父母は子供たちを連れて帰る道具かもしれないって説、現実味を増してきましたよ。
しかもどうやら、夫まで連れて帰ってくれそうな気配が漂ってきておりますね。
いやー、感服しました。

夫には春休みに続いてどーんと有給を使ってもらって、ぜひそうしちゃってください。勤続20年なら、その気になれば年間40日くらいは取れるはずです。


でもその前に問題なのは、おそらくは少年の夢とともに膨らんでしまった菊治の一部です。
花見が流れたときには散りはじめた桜とともに一人散りましたが、今回はまだ花火の上がらぬうちから、一人しだれ柳を打ち上げてしまうのでしょうか・・・。



花火 三

午後六時過ぎに冬香からメールが入り、家に戻ったので話がしたいというので電話すると、弾んだ声が答える。
義父に心臓の病気があり、検査のために出てきて明日から病院に通うのだが、今朝は上京してきて、突然、息子の新居を見たいといいだしたのだという。そのあと、みなで義父たちが宿泊中の新宿のホテルへ行ったが、冬香だけ夕食を食べずに先に帰ってきたらしい。
お義母さんも夫もいるから大丈夫だというが、義父母と息子と孫だけのほうが気が合うのか、それとも冬香が逃げてきたのか。
冬香は義父母が急に来たことにまだ不満そうだが、菊治がみんなの顔をみたかったのだろうというと、嫁いで間もない頃、義父にお尻を触られたことがあるのだ、と告白する。
やむなく黙っていたらしいが、しかし義父が触りたくなる気持も分かる。
「きみが、きれいだから」
「わたし、嫌なのです」

そんな思い出もあって義父を歓迎する気になれないのかもしれないが、それにしても、最近、冬香はますます好き嫌いが激しく、冗談も通じないようである


#どうやら冬香の不倫をかぎつけたわけではなく、お義父さんが東京の病院で診てもらわなければならないほどの心臓病ということです。
だ、だいじょうぶなんでしょうか、富山では手に負えないほどの重症って・・・。
なにやら、先生大好き喪服プレイの予感がしますよ。
こういう伏線だけは今後しっかり実を結びそうな気がしますね。
お義父さん、今朝上京してきて突然息子の新居を見たいなんて短気な頑固親父をやってるからそんな重病を患っちまうんですよ。

しかし、さすがに日曜の朝に突然来るなんていわれたら冬香じゃなくてもびっくりして「まじかよ」ってなっちゃうところでしょうが、とはいえ冬香、脇が甘いですね。
新百合にくるときいてなくても、その日東京に出てくることがわかっていれば、こうなることはある程度予測できたはずです。
まさか上京さえ知らなかったということはないでしょうし。

ただ・・・

それでも冬香が驚くのも無理がないのは・・・


富山から朝8時過ぎに東京につくなんてありえません。


いや、たしかに不可能ではないですよ。
たとえば越後湯沢あたりで前泊するとか前日発の寝台特急でくるとかすれば余裕ですし、あるいは早朝4時半に出発しても8時半過ぎには上野に到着できます。
しかし、やっぱこれ・・・富山からの上京では普通はないですよ。


ということでご両親早朝上京の謎はまったくもって不明ですが、でも、たとえありえないタイミングにせよ、出かける前にタッチの差で電話があって冬香は助かったといえるでしょう。
もうちょっと電話が遅ければ、ひょっこり現れた両親、冬香はどこへ行ったか出かけており、夫と子供がお留守番。きけばしょっちゅうこんなことが・・・
とまあ、面倒なことになっていたわけですよ。

もっとも、そうなっていれば我々読者は楽しめたのですけどねえ。
夫と子供を置いて日曜の朝から勝手にどこかへ出かけるなんて、地方の古風なご両親にとって考えられない嫁の乱行、となれば即刻呼び出し、鳴り続ける冬香の携帯、焦る菊治、開き直る冬香、ますます焦る菊治・・・
いやー、こうなってほしかった。

・・・ていうか、別に地方の古風な両親でなくても考えられない乱行ですけどね。
いままで家でもめてないほうがおかしいんですけどね。
信じられませんよ。

ところが古風なはずの入江家において、信じられないことが続いて起こります。
わざわざみんなで新宿まで出かけたのに、嫁ひとりだけ夕飯を食べずに帰ってきてしまったというのです。
果たしてどういう状況でしょうか?

それほど義父母に嫌われているというのでしょうか。
だったら初めから新宿へなど出かけないでしょう。
「冬香さんはお留守番しててくださいね」
姑にそういわれたはずです。

それともやっぱり冬香が自分から逃げてきたというのでしょうか。
「あの、わたし、先に失礼させていただきます」
「お母さん、どうしてぇ?一緒に食べようよ」
「そうですよ、冬香さん。家族の食事に一緒しない嫁がどこにいますか」
古風な家庭、そんなことが許されるわけがありません。ついでにたとえどんなに嫌いな嫁でも、孫の手前、引き止めないはずもありません。

そこで、記者の立てた推論はこうです。

①そもそも義父母と冬香の折り合いはかなり悪い。
②でも久しぶりなので、とりあえず新宿までは腹を探り合ううちに来てしまった。
③でもやっぱりお互い我慢できなくなってきた。
④そこへ冬香が適当な理由をつけて暇を願った。
⑤渡りに船、義父母はもちろん反対しなかった。
⑥-a お利口さんな子供たちも見事に空気を読んで、なにもいわなかった。
⑥-b いやいや、子供たちもとっくに愛想をつかしていて、誰も引き止めなかった。

⑥の選択肢は、やはりbのほうがいいですかね。
いずれにせよ、記者としてはこうでも考えないと合点がいきません。

このように、義父母が朝イチに東京に現れたのと同じくらいの疑問を伴って一人自宅に帰ってきた冬香ですが、今度は夫のかわりに義父の悪口です。
古風な家の旦那様にあるまじきというべきかありそうというべきか、どっちにしてもたしかに嫁いで間もない嫁のケツを触るとは、とんでもない話です。
当時の冬香(設定上)にすれば、とんでもないショックだったことでしょう。
そのショックを引きずっていたとしても、責めるべきではありません。

ただ、まあ、何もそれを十何年もたった今蒸し返して不倫相手に電話ごしにしゃべらなくても・・・。
おまけに相手は菊治ですよ。
冬香をスカイラウンジに呼び出して、姑息な作戦でケツを触るどころの騒ぎじゃない破廉恥行為に及んだ張本人、村尾章一郎ですよ。

「わたし、嫌なのです」

なんの説得力もありません。
最近冗談も通じないっていうか、まるっきり冗談ですよ。

いや、義父と菊治は立場も違うし、義父は強制猥褻だけど菊治は合意じゃないかといわれるかもしれませんが、いいたいのはそういうことではありません。
エロ舅にケツを触られたことがトラウマのようになって十年以上たった今も強く憎んでいるという女性が、ファンだったというウブな人妻(設定)を相手にエロ欲望むき出しで逢うなり部屋へ誘って会話もなしにチュウを迫るようなエロ作家に惹かれるのかっちゅうことです。

ま、なんにしてもとにかく入江家の人間は悪者でなきゃ困るんでしょうね。
この分だと姑はオニですよ、きっと。

いいっすよ、先生。
映画化の暁(「闇」ともいう)には舅:津川雅彦、姑:泉ピン子でいきましょうか。
そしてそのセクハラといびりに耐える健気な冬香は・・・ま、それはいいとして、それよりひとつ気になったことがあるんですよ。
今回の告白で冬香は「お義父さんにお尻を触られた」っていうんですけど・・・

舅に触られるときは・・・



お臀じゃないんですか!?
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2005年07月26日

ワールド 株式非公開へ -卒業-

テーマ:企業・財務・投資
経営陣 2200億円でMBO -1面ほか-

東証・大証一部上場アパレル大手のワールドは25日、経営陣による企業買収(MBO)で株式を非公開化すると発表しました。大きな資金調達の必要がない中、買収リスクや大株主の変動に影響されない経営を維持するための判断です。
買収価格は過去半年の平均株価を約26%上回る4700円(前日終値は4410円)、買収額は最大約2200億円となり、過去最大のMBOとなります。



くだらねえ買収防衛策を弄するんなら、株式の公開なんてやめちまえ。

常々そう思っておりますし、本紙でもそれっぽいことを訴えたことがあると思いますが、まさかこんなにデカい企業が経営の安定のために非上場の道を選んでくるとは思いませんでした。
ワールドに具体的な買収の危機があるわけではありませんし、買収防止を主目的としたものではありませんが、ライブドアとニッポン放送、夢真HDと日本技術開発などの買収合戦で小手先の防衛策が問題になる中で、非上場化はもっとも堂々とした買収防衛策であるともいえるでしょう。
MBOとは簡単に言えば経営陣がお金を借りてその企業を買ってしまい、名実ともに自分の会社にするってことですが、これはオーナー色が強く、社長、会長も同族である同社だからできた決断であるともいわれています。


目先のことしか考えへん株主やら投資家やらアナリストやらにやいやい言われるのはかなわんし、上場維持費用やら情報開示費用やらコストも馬鹿にならへん。
儲かってるから手元に金はあるし、市場から金を引っ張ってこなならんようなでっかい投資案件もないし、今さら「ワールド」っちゅう会社の宣伝をせんでもブランドの知名度は高いし、別に上場しとる必要ないやないか。

経営陣はそういう判断をしたようですが、なるほどその通りですね。
上場は大証二部が93年、東証二部が98年、双方の一部昇格が99年と上場の歴史は比較的短いのですが、「ワールド」の社名は数年前にサラ金の「ワールドファイナンス」に対して「ワールド」の文字の看板使用差し止め判決を勝ち取ったことにも見られるとおり、一般に広く浸透しているといえるでしょう。

ではワールドの展開するブランドにどのようなものがあるかご存知でしょうか。
記者はモールや百貨店をブラブラするとつい商品のタグをめくって、ブランドと同時に企業名をチェックしてしまうのが癖となっているのですが、そういう癖のない普通の方はブランド元の企業まで気にしているのでしょうか。

レディス:アンタイトル、インディヴィ、オゾック、クードシャンス、ヴォイスメール
メンズ:タケオキクチ、ボイコット
ファミリー:三寒四温、ハッシュアッシュ
スポーツ:アダバット
ストアブランド:オペーク、ネクストドア、イッツデモ

街で比較的見かける、ていうか記者の知っているブランドをいくつか並べてみましたが、なるほどこれが全部ワールドか、と思われた方もいるでしょう。
資金調達の必要性がないことのほか、企業名以上にブランド名が浸透して十分に評価を得ていることも、非上場化を決断した理由のひとつでしょう。


一方で、03年に東証二部に上場したサンエー・インターナショナルという会社があります。
ナチュラルビューティー、ヒューマンウーマン、ピンキーアンドダイアン、パーリーゲイツなどのブランドを有する企業ですが、上場で得た資金を用いてマーガレット・ハウエルを展開するアングローバルという企業を買収しました。
こちらも同じくオーナー色の強い企業ではありますが、経営に対する一般株主の要求や買収などのリスクをとることになっても、上場により信用力を強化し、市場から調達した資金を利用するM&Aを活用して成長する路線を選択したといえます。

いうまでもなくサンエーインタのような戦略のほうが一般的ですし、財務面に負担をかけずに早く成長するには有効なのですが、しかし売上規模や成長ステージ、知名度、財務安定性が異なれば、とるべき戦略も異なってしかるべきです。

本日付の朝日新聞には経済評論家の佐高信氏が「非公開化は会社の閉鎖化で、企業不祥事の相次ぐ中、市場の監視を失えば企業の『暴走』をチェックできなくなる恐れがあり、経営陣の保身と言われてもしかたない」という内容のコメントを寄せていますが、記者はかなり的外れだと思います。
本日、記者のところにさっそく証券会社のセールス担当さんから「ワールドを組み入れから外す機関投資家が替わりに買うことで上がりそうな銘柄っていうと・・・」などという電話がかかってきましたが、このように企業の長期的な戦略よりも短期的な利益を求めることに「狂騒」する株主・投資家が増加している中、上場しているメリットが薄れたとすれば、非上場化も有効な選択肢と考えるべきでしょう。

もっとも、マネできる企業がそうあるとは思いませんけどね・・・。
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2005年07月25日

大型店・病院 郊外立地を規制 -流れ-

テーマ:産業
大型店立地規制中心街の空洞化を防ぐ -25日1、3面-

国土交通省と経済産業省は地方圏の中心市街地の荒廃に歯止めをかけるため、大型商業施設や病院など公的施設の郊外立地を規制する検討に入りました。人口減少や急速な高齢化をにらみ、中心部への都市機能集積を促します。
与党も規制強化に前向きで、来年の通常国会で都市計画法、中心市街地活性化法を改正する方針で、流通大手の事業展開や、地価の動向にも影響を与えそうです。


本紙でも何度かとりあげましたが、とにかく最近のショッピングセンター(SC)の出店数の多さには驚かされます。
最大手イオンを中心に全国に作られ続ける大型モール、こんなに増加して採算が取れているのが不思議だと思うことしばしばですが、当然、駅前など中心市街地の商店街などから人の流れを奪うことで成り立っている面もあるのでしょう。
特に、自動車が主たる移動手段である地方圏ではその影響が大きいものと思われます。

人の流れが遠ざかれば街は寂れる、街が寂れれば人も企業も出て行く、みなが出て行けばさらに街が寂れる・・・という悪循環が予想されますが、そういった流れに歯止めをかけようというのが今回の動きです。
あるいは、都市基盤の集積地から離れた場所が単発的に開発されることで、上下水道など自治体のインフラ整備費用の負担が増えることを防ぐ狙いもあります。

図の検討案をご覧ください。
見るからにSCの出店は難しくなりますね。
特に、撤退する工場跡地の案件が少なくない工業地域(都市計画法上の区分)で出店が禁止されるのや、元来制限が緩く、比較的まとまった土地を手当しやすい非線引き白地(同)で厳格化されるのは厳しいところではないでしょうか。
「地方圏」の定義は定かでありませんし、実際にどういった制限がなされるのかわかりませんが、いずれにせよ出店に向けて立地を探しているディベロッパーや大手流通業にとって、事業展開の足かせとなってくるでしょう。
本日、株式市場全体がしっかりした中でイオンモールやダイヤモンドシティといったSCディベロッパー株が軟化したのは、この記事の影響もあったかと思われます。

また、影響は流通大手だけではありません。
最近は衣料や雑貨などの比較的小規模の専門店企業の中にも、出店戦略の重点をSCテナントに置いている企業が少なくなく、SC自体の出店が困難となるなら、こういった企業も成長戦略の見直しを迫られることになるでしょう。
多かれ少なかれ影響を受ける小売業は、意外に多いかもしれません。

あるいは、土地の供給側にも影響は避けられないと思われます。
国内生産拠点の統廃合は進んだとはいえ、引き続き工場の整理を検討している企業はあるでしょう。
このような工場跡地の有力な受け皿がSCだったわけですが、工業地域でのSC出店が禁止されるならそこに工場用地を所有している企業にすれば買い手が大きく減るわけで、地価のみならず、製造業の生産拠点戦略にさえ影響がでないとも限りません。

記者の実家の近くにもおそらくは工業地域と思われる工場団地がありますが、工場がなくなるにつれ、最近はさながら「SCの商店街」とでもいうように通り沿いをSCが埋めつつあります。
さらに撤退を検討している工場があるのかどうかわかりませんが、SCがだめとなれば、駅から遠く、周囲には工場も多い立地、大規模マンションを建てても売れるとは思えません。
この法改正が実施され、規制対象地域にあてはまるなら、どうなるのでしょうか。
工場を整理したいメーカー、とにかく出店したい流通、手を取り合って駆け込むように規制実施前のSC出店ラッシュとなり、工場団地はあっという間に「SC団地」に、なんてことになるのでしょうか。
イオン、ヨーカ堂、その他ホームセンターや家電量販店も立ち並ぶその地域、この上出店する旨みがあるのかどうかわかりませんが、投資家としてはともかく、一消費者レベルで見れば、馬鹿な出店競争がまだ激化するというなら、それはそれで見ていて面白くはあります。


しかし、こういった政策が必要であることは十分承知しておりますが、規制が強化されることになるSCの代表選手がイオンということで、政治的な匂いはどうなのよ・・・なんて一瞬でも思ってしまうのは、悪い癖なんでしょうかねえ。


※イオンは民主党岡田代表の親族が経営。
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2005年07月25日

今日の愛ルケ(#258-259)

テーマ:連載小説
この記事は渡辺淳一先生の連載小説「愛の流刑地」を記者が個人的な視点で読み解く記事で、性的な描写かなり出てまいります。そのような記述を好まない方、ネタバレを嫌う方、並びに15歳未満の方はご遠慮ください。
なお、記者がまとめたあらすじ中の灰色文字部分は、作品のテイストをできるだけ伝えるために原文をそのまま引用した部分です。



梅雨 二十四

原稿を配り終えて結果を待った。早ければ二、三日で読めるかもしれないが、仕事の片手間なら一週間はかかるだろう。どんな感想を持つだろうか。
最初に感想を伝えてくれたのは冬香だった。メールで、翌日には「読みはじめています」、三日目には「明日、お逢いできる日までには、必ず読んで行きます」、そして逢う当日の朝には「いま読み終えました、素晴らしかったわ、これから行きます」といってくる。
まだ、誰もなにもいってこないのに、さすが冬香である。
ありがとうと返事して待っていると、冬香が現れ、今日はむし暑いわといって額を拭きながら飛び込んでくる。
小説はすごくよかった、いろいろ勉強させてもらったというが、なにより冬香のような素人の意見が大切だ。
忙しいのによく読めたときくと、家族を送り出したあとの午前中のわずかな時間と、あとはみなが寝静まった深夜か早朝にこっそり起きて読んだという。夫に見つからないように、原稿を少しずつまとめてベッドの下に隠しておいたというが、菊治はその巧みさに驚き、そこまでして読んでくれた冬香の優しさに感動する
「君が、あの小説を読んでくれた初めての人だよ」
いままでのよりさらに深くて、他人ごとではなかったと冬香はいうが、冬香との愛をもとに書き上げたのだから、それも当然かもしれない。


#原稿を「配る」っちゅう感覚はよくわかりませんが、とにかく菊治、リアクション待ちです。
いやー、それにしても今回はなかなか突っ込みどころ満載ですね。
どこからいじりましょうか。
まずは記者もしょっちゅうわからなくなる時系列、今回わかった事実も踏まえてここらで一旦整理してみましょう。


7/2(土) (「西日本で大雨」より便宜的に推定)逢瀬のあと小説完成。
      「来週早々出版社に持ち込む」宣言
7/5(火) コピー到着。菊治「明日から出版社廻り」宣言。ボイレコで一人散る。
7/6(水) 逢瀬。風の盆と冬香の知人の話。冬香に原稿手交。
7/7(木) 明文社の鈴木に原稿手交。冬香メール「読みはじめてます」
7/8(金) 森下及び中瀬に原稿手交。「明日、お逢いできる日までには」
7/9(土) 朝メール「いま読み終えた、これから行く」。逢瀬。


なるほど、こんな感じでしたか。

とりあえず、菊治は冬香が誰よりも先に感想を伝えてくれた、さすがだなんて喜んでますけど、仮に冬香以外の人に読む気があったとしても今の時点で感想をよこすのは無理だということは分かりますね。
ナンセンスな感激です。
もっとも、実際には冬香以外は誰もなにもいってこないと思いますけどね。
ナンセンスな期待です。

そんなナンセンスな菊治がさすがだといった冬香の感想メール、「読みはじめてます」「読んで行きます」「読み終えました」って、世間では感想とはいいませんね。
単なる報告と連絡です。
おまけにその連絡、「明日、お逢いできる日までには」とは、なんという言葉づかいでしょうか。このあたりは「さすが」冬香です。

そして逢瀬のスケジュールにも驚きです。
平日に2回とできれば土日にもう1回だったはずなのですが、いつのまにか平日は1回になり、かわりに土曜日がデフォルトになっちゃってます。
逢いやすい平日を減らし、あえて土曜日に逢う。
こいつらなに考えてんでしょうか。


さてその土曜日の今回の逢瀬。

逢って冬香がなにを言いだすかと思ったら、「すごくよかった、いろいろ勉強させてもらった」。
無意と満子からなにを学んだのか甚だ疑問ですが、他人ごとじゃない彼女にとっては何かしら感じるところがあったのでしょう。そもそも、キョムネツに感動するような神経でないと菊治とはつきあってられません。

しかし菊治にとっては、そんな感覚がおかしい冬香といえども、素人の意見は大切だそうです。うむ、なかなか謙虚ですね。
ならばせっかくですから同じく素人の記者が意見を言わせていただきましょう。

そうですね。
まず、タイトルがダサいです。あと、主人公の名前がイケてないです。そもそも、主題が古臭いです。トータル的にいって、ありえないです。
もしかしたら記者の感覚もおかしいかもしれませんが、どうか菊治さん、大切にしてください。

いや、まあ、そんな記者の読む前の感想はいいのですが、読んだ冬香はまたおかしなことを言ってますよ。
なにがおかしいって、その読み方です。

少しずつまとめて、ベッドの下に隠して、夫や子供を送り出したあとの午前中のわずかな時間と、みなが寝静まった深夜や早朝にこっそり起きだして読んだ。

これまた突っ込みどころ満載の行動ですね。

午前中のわずかな時間?
いつも往復2時間かけて3時間セックスしている女が「わずか」とはなにごと?

深夜にこっそり起きだして?
夜が弱くて9時には寝る女がどうやって?
菊治の部屋でも寝過ごしそうな女がどうやって眠りをコントロール?

そして、なによりタンスでもクローゼットでもなく、ベッドの下に隠すって・・・


エロ本かよ!


うーむ。
男性諸氏ならそう突っ込むところでしょうが、しかしこれには冷静な答えが返ってきそうです。


そうだよ。エロ本だよ。


無意と満子のエロ小説、ベッドの下は正しい置き場所かもしれません。
でも、たしかにベッドの下はお似合いの場所なのですが・・・

冬香、お前・・・


子供の部屋で寝てるんじゃなかったのかよ!?


なんでベッドで寝てるんだ?
もしかして子供の寝る部屋に自分のベッド運び込んでんのか?
引越しのときからそうだったのか?
それとも最近自力でえっちらおっちら?

いや、それはひとまず置いておくとして、どっちにしろ、床で布団で寝ている子供たち、低い視線からベッドの下を覗けば怪しい紙の束、まちがいなく引っ張り出して読みますよ。
いけません。
あんな有害図書、絶対子供の目に触れさせてはいけません。

「お母さん、花蕊ってなあに?」

ああ、最悪です。
あるいは隠していると思われるお母さんにはきけず、学校で先生にきいたとしたら・・・

「先生、フェ●チオってどういう意味ですか?」

あああ、やっちゃってますよ、お利口さんなお姉ちゃん、卑猥な意味かもしれないと薄々感じつつ、まさかそんなこととは思わずにきいちゃってますよ。

おい冬香、お前ほんとにバカじゃねえのか?
いや、バカなんだろうけどよ、まったく、なにが「大丈夫です」だよ。
もうすぐ学校から呼び出しだよ。

おまけに菊治、なにが「その巧みさに驚く」だよ。
ほかに隠す場所はないのかと思わねえか?
浅はかにもほどがあるよ。


で、その浅はかな男が書いた小説を、PCに入力した人を除いて初めて読んだ浅はかな女、いままでのよりさらに深くてなんだか他人ごとじゃないとかいっております。
深いかどうかはともかく他人ごとでないのは当然でしょう。
ほかならぬ、菊治と「冬香との愛をもとに書き上げた」のですから。

・・・って、え?
ちょっと待って、やっぱりキョムネツって、菊治と冬香がベースなんですか?
ってことは、無意は菊治で満子は冬香?

ああ、たしかに菊治は意味なしナンセンスで、冬香は・・・か、書けませんが・・・

せ、先生、そういうことでよろしいんでしょうか?



梅雨 二十五

冬香の賛辞を受けて、その日、菊治は燃えた。
急いで服を脱いで抱き合うのはいつもどおりだが、まず正面から、そして横から、うしろから、さらに冬香が上になり、また下になり、激しく求め合う。むろん冬香は昇り詰める度に、「殺してぇ…」と訴え、首を絞められて激しく噎せて果てる。冬香の懇願はセックスの度の自然の成りゆきで、死は二人のあいだに定着する。
そのまま軽く三十分ほど眠り、目覚めた菊治が冬香のなかに留まっている自分のものを退くと、気付いた冬香が「許可なしに、逃げ出してはだめ」というように「あぁん」と身をよじる
抜け出すかわりに冬香を抱き締めながら、「また、冬香にぜんぶ食べられちゃった」というと、冬香はあの小説と同じで女は欲が深いのだという。
小説には無意むいという男が満子みちこという女に、すべて食べつくされ、虚ろになる感じが描かれている
でもあのように、愛すれば愛するほど、二人が離れていくなんて、いやだわ
小説では、愛し合った末、男は女の圧倒的な快楽に嫉妬と敗北感を覚え虚無の荒野に旅立つ。冬香は、深くて感心するところが多いが最後は悲しすぎたという。
そうかもしれないが、単に甘い愛は書きたくない。絶対的な愛を求めて追い詰めると、最後は男女の根源的な差異に当たり破滅する。そこまで書き込んでこそ文学であり、それがいま、菊治がもっとも表現したいテーマである


冬香の賛辞を受けて、その日、菊治は燃えた。

いいっすねー、単純で。
気分がよくなると躰にも活力が増して漲るそうですよ。
前から横からうしろから、上になって下になって・・・。
いやー、今日は体位のフルコースですよ、それもものすごい勢いで。
正月、1時間でかきこんだ2万円のフレンチコースを思い出します。

果てたあとはそのままなかに留まったまま寝ちゃってたそうですが、いったいどんな体勢だったのでしょうか。まったく想像つきません。
そして30分後、許可はありませんがようやく菊治が逃げ出して、ここからはピロートークの形を借りた小説の内容の紹介です。


絶対的な愛を求めて追い詰めていく無意は、やがて貪欲な満子にすべて食べつくされて、虚ろになっていく。男と違い、女は圧倒的な快楽を感じられるという男女の根源的な差異にゆき当たり、無意は嫉妬と敗北感を覚えて、一人、虚無の荒野に旅立っていく。


うーむ。
記者、読みたくなってしまいました。
いえ、読んでみたくなった、というほうが正確でしょうか。

「女の快楽の凄さには敵わない・・・」

そう悟って一人、虚無の荒野に旅立つ男。

・・・菊治、記者は侮ってたよ、お前のこと。
性の窓際族の記者にはどう逆立ちしたってこんな物語、思いつくことができないよ。
男女の差があるのはわかったよ、今さらそんなことを書いてどうすんだ、誰が読むんだ?みたいなことをいってたけど、その快楽の差異にゆき当たって嫉妬と敗北感を覚えて虚無の荒野に旅立つなんてとんでもなく斬新なストーリー、正直、読んでみたくなっちゃったよ。

たださ・・・

ひとつだけ頼みがあるんだけどさ・・・



なんとか30枚くらいにまとめてくんないかな?


それか、最近流行りのあらすじ本でとりあげてもらうとか。
正直、そんな話、400枚は無理・・・。


ていうか、なんで男女の根源的な差異にゆき当たったからって破滅しちゃうのか、それとなんでそんなことがいま菊治がもっとも表現したいテーマなのか、もうこの際、それだけ教えてくれればいいや。
うん、よろしく頼みますよ。



梅雨 二十六



・・・ええっ!?


違うんですか!?



「梅雨」の章は、あれで終わりですか!?


小説のさわりが紹介されたところで!?


うーむ、いまいちしっくりこない章替わりですが、次章「花火」は明日以降の掲載にいたしましょう。
これから記者、小説をいじり続けるうちにゆき当たってしまった作者と読者の根本的な差異に 嫉妬と敗北感 疑問と脱力感を覚えてしまったため、一人、虚無の荒野に旅立ってきます・・・。






虚無の荒野
記者近影




※挿画:小松久子先生
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