おゆ

「タイヨウのうた」

2008-05-13
テーマ:日本映画 監督名 -こ-

監督:小泉徳宏
原作:坂東賢治
出演:YUI 塚本高史 麻木久仁子 岸谷五朗 通山愛里 田中聡元 小柳友 ふせえり 小林隆 マギー 山崎一 他


あらすじ: 海辺の街に暮らす16歳の少女、雨音薫(YUI)。彼女は太陽の光にあたれないXP(色素性乾皮症)という病気のため、学校にも通えず昼間眠り夜になると活動する不自由な毎日を送っていた。それでも家族や親友に支えられ、そして何よりも大好きな歌を歌うことで、日々を明るく生きていた。そんな彼女の密かな楽しみが、毎朝サーフボードを抱えて海へと向かう少年を部屋の窓から眺めること。彼は18歳の高校生、藤代孝治(塚本高史)。ある夜、いつものように公園で弾き語りライブをしていた薫は、目の前を通り過ぎる孝治に気づく。衝動的に彼を追いかけた薫は、勢い余ってそのまま愛の告白をしてしまう・・・。


タイヨウのうた プレミアム・エディション
¥4,310
Amazon.co.jp


とってもいい余韻の残る優しい恋の物語です。


XPという特殊な病気の主人公薫が普通に恋をして、生きていく姿を描いた物語です。難病を中心としたお涙ちょうだい的な物語ではなく、生きていく喜びを描いた作品になっています。この作品派手さはなく、サラリとしていて、じわじわと優しい気持ちが広がっていくんです。泣かせようとする演出はなく難病を描いた作品としては中途半端かもしれませんが、難病はこの映画のひとつの要素に過ぎませんので深く捉える必要はないのではないかと感じました(もちろんこの映画の中で・・・と言う意味です)。そしてそれと同じ様に大事な要素が「歌」だと思います。劇中で歌われている曲は薫そのものが歌っているかのようで気持ちが伝わってきました。


タイヨウのうた

小泉徳宏監督はこれがはじめての長編との事ですが、そんな事は全然感じさせない仕上がりになってましたね。映像から受ける印象と実際に映像に込めた意味が正反対の場合がある事が印象的でした。例えば、薫が朝陽が昇る中全力疾走しているシーンがそうですよね。普通の場合であれば生命力にあふれた場面のはずなんですが、この映画の場合は近づく死から逃れるために必死に走っているという切羽詰った行動なんです。やっと想いがかよい合ったのに一緒に朝の海を見れない、帰らないといけないつらさと近づく死の恐怖がすごくうまく表現されているシーンで、もしかしたら監督としてはそれ程深い意味を込めたわけではないのかもしれないんですけど、観れば観るほどそんな風に感じできちゃってどんどん印象が強くなったシーンですOK


タイヨウのうた

主人公薫を演じたYUI。公開当時、賛否両論があったようですが、私はYUIの初々しい演技がとっても好きです好き確かにセリフは棒読みですし、演技もうまくありません。でも、彼女が演じた薫はすっごくかわいくて共感できたんですよね。YUIが演じる薫は病気なんですけど、凛としていてひたむきな強さをもっているそんな女の子なんです。一見クール、でもほんとは内に熱い想いを秘めている薫を好演されていて、薫の生きることへのそのひたむきさがとっても伝わってくるんですよね。それにやっぱり歌ですよね。歌ってるYUIは薫そのもので、全身で「私は幸せだよ」って表現しているように感じられましたGood特にラストのレコーディングのシーンはほんとに心揺さぶられました泣この映画の空気感がとっても彼女と合ってるんだと思います。


タイヨウのうた

薫の彼氏役の塚本高史。普通の高校生を普通に演じてます。かっこいいんですけどかっこつけていない、好青年という感じでしょうか!?今まで結構濃い目のキャラの印象しかなかったんですけど、普通の男の子をほんと自然に演じられていて、好感持てましたGOOD特に、孝治の男泣きのシーンはほんと心打たれました泣物語の後半は孝治にとってはほんとにツライことばかりなんですが、それでもふざけたりしていつもどおりに振舞うことで薫を元気づけようとしている姿をみてるとなんで薫が孝治を好きになたのか、なんだかわかる気がするんです。


タイヨウのうた

岸谷五朗と麻木久仁子が薫の両親を熱演しているんですが、特に岸谷五朗演じる父親はほんと素敵でした好普段は明るくておもしろい父親なんですけど、どこにもぶつけることができない怒りを内に秘めてるんです。愛する娘のためにどんなことでもしてやりたい・・・そんな強い愛情をもっている素敵なパパなんです。その感情が爆発するシーンはもうほんと号泣なんです泣薫を失う恐怖と戦う父親の演技は涙なくしては観れませんっ。やっぱり五朗さんはサイコーですハート
母親を演じる麻木久仁子も静かな演技でよかったです。静かに、でも深く薫を愛し守っている母親から温かい愛情を感じることができました。このおふたりがいたからこそより深みが出たんではないかなと思います。


タイヨウのうた


ただ単純に、ひとりの女の子が自分の人生をあきらめず精一杯生き抜いたことを描かれている作品だと思います。その中で、家族とは、大切な人とは、そして生きることとは何かを気負いなく問いかけているんではないでしょうか。
難病もの、お涙ちょうだい的な物語として観ると何か違うと感じるかも知れませんね。

何度観ても飽きない私の大好きな作品です音符



コメント

[コメント記入欄を表示]

1 ■こんばんは♪

『タイヨウのうた』ですか!
実は私この映画はまだ観ていないんです。難病ものとかが結構苦手で、TSUTAYAで何度か手に取ったんですがまだ観ていなかったんです。
良い映画だと確信していてもなかなか手が出なくて・・・(>_<)
おゆさんのレビューを読んで、難病だけじゃなくて精一杯生きる姿が心を温かくしてくれて背中を押してくれる そんな作品に感じました!絶対観てみようと思います(*^o^*)

2 ■こんにちは

これは、なんといってもYUIさんの歌声につきると思います。レコーディングの場面も良いのですが、私はストリートで歌うシーンが好きですね。
私は今でも、テレビでYUI さんが歌っている姿を見ると、この映画を思い出します。

3 ■アヒルさま

コメントありがとうございます。

この映画は確かに難病が大切な要素でそれがあるから観ていて涙したりするんですが、死んでいく悲しみではなく生きる喜びを描かれてるんです。なので多分難病ものが苦手な方でも観られるんじゃないかな・・・と思いますよ。
ぜひぜひ観て下さいね。気に入ってくださると嬉しいです♪

4 ■jazzjacoさま

コメントありがとうございます。

いいですよね、YUIさんの歌声。彼女の透明感と存在感がこの映画を作っているようにも感じたほどです。
私もストリートで、特に向日葵の看板の前で歌うシーン、大好きです♪

コメント投稿

コメント記入欄を表示するには、下記のボタンを押してください。
※新しくブラウザが別ウィンドウで開きます。

一緒にプレゼントも贈ろう!

powered by Ameba (アメーバ)|ブログを中心とした登録無料サイト