2014-06-01
2014-05-26
2014-01-16
「21世紀幸塾・新春のつどい」寺田啓佐さん講演覚書
酒蔵にとって火落ち菌は天敵だ。酒を酸化させ飲めない代物にしてしまう。場合によっては蔵全体が冒されて廃業に追い込まれることもある。
そんな火落ち菌に対して寺田さんは、いつも「ありがとう」と言っていると言う。
すると、悪玉菌とされている火落ち菌が善玉菌に変わって、むしろいい酒ができるのだと。
実は大腸菌もおなじで、大腸菌がいるからこそ腸内が良い具合に発酵するのだそうだ。
殺菌・消毒に躍起になって、かえって免疫力を落として弱い身体になってしまうのは、現在では周知の事実。(それでも殺菌消毒液があらゆる施設に依然として設置されているけれど)
そんな話を聞いていて、ふと日月神示の「・・・悪をきらふ心があってはならん、悪抱き参らせと申してあろうがな。・・・」を思い出す。
この世は陰と陽。
昨年ご縁を頂いた自然酒を醸す千葉の酒蔵「寺田本家」の当主、寺田啓佐社長が講演をするというので、21世紀幸塾・新春のつどいに行ってきました。
講演に先立って幸塾のHPアップされた寺田社長のメッセージがこれ↓
人を蹴落としてでも勝ち組を目指す、バリバリの営業マンだった寺田さん。寺田本家に婿入りして最新のマーケティング手法で経営に携わるも、結果は惨憺たるもの。ご自身も腸を腐らせて二度の手術。
そんな寺田社長が蔵の経営と、そしてご自身の生き方を建て直すことができたのは、酒を醸す微生物の教えがあったから。
それを今日は端的に
■自分らしく
■心地よく
■仲よく
とおっしゃってましたが(詳しくは著書の「発酵道」を)、つまりは「腐敗」ではなく、いかに「発酵」するかということ。
なかでも今日は「発酵=変わること」「発酵=自然に沿う(人間頭で考えない)」ということを何度もおっしゃっていました。
寺田さんのあとに公演した幸塾主宰・船井勝仁さんの、これからは「過去の延長線上に未来はない(=未来から逆算して今を生きる)。『安定』という言葉を自分の辞書から(しばらくは)消去」というお話と妙にリンクして、「発酵」というキーワードが新たな意味をもった一日でした。