6  SAMADHI         89(FONIT  CETRA )
CDM 2031

伊、プログレ、オリジナルリリースは74年唯一作。
ラコマンダータリチェブータリトルノ、ルオヴォデコロンボ、テオレミ、フリーラブ~カレイドンのメンバー等で編成された7人組、いわゆるスーパーグル-プのサマデイ、一見地味なジャケだが、オリジナルアナログ盤はテクスチャー、ゲートフォ-ルド仕様の渋いもので
激レアな一枚。
カレイドンのステファノ サバティニのピアノ、キーボードの流麗な響きにサックス、フルートによるメロウな味付け、時にブラスロックな躍動感、エキゾチックなパーカッション、快活なギタープレイ、伸びやかで明朗なヴォーカル、英プログレのポップさを加味した明快なサウンドがナイス、最終曲での叙情性溢れるシンフォサウンドが聴き処、70ズイタリアンロックの魅力が味わえる一枚!
















7  DEMETRIO    STRATOS /LE    MILLEUNA        90(CRAMPS )CRSCD 034
伊、ヴォイスパフォーミング、発掘音源盤。
イタリアンロックの怪物バンドアレアのフロントマンデメトリオ
ストラトスは、79年34歳の若さで白血病で夭逝した不世出のヴォーカリスト、ソロ作ではヴォーカル、人間の声の持つ可能性を極限まで追究したヴォーカリゼーションで知られる。
アナログで三枚所持してるが、あまり聴く事は無い、モンゴルのホーミーを駆使したヴォーカリゼーションは特異の一言?
本作は晩年のバレエ団とのジョイントの発掘音源、静寂の中洩れる語り、呟き、囁き、呻き、喚き、唸り、、、が、一時間弱、
これといったヴォーカリゼーションも無い、一般的な音楽的展開は無いのでなかなか厳しい内容、ストラトスというネームバリューと、既に物故してるのでリリース出来たと思う、ファン向けのコレクターズアイテム!













8  AREA /LA    MALA    DI    ODESSA
(BLACK  HOLE )BH 001/2     2CD    ブート

伊、プログレ、ジャズロック、ライヴ音源77年イタリアトリノ、76年イタリアシェナの公演から収録。
殆どしゃべくりの様なストラトスに欲求不満、未聴の山からアレアを引っ張り出す、ブートだけど。
緊張感溢れるイントロダクションからストラトスのヴォーカルが流れ出すと一気にテンションが上がる。オフイシャル盤としてリリースされたこの時期のライヴ盤「パリリスボン」「テアトロウオモ」の音質も余り良くないので、ファンとしては我慢出来るブートとしてはまあまあの音質。二枚目の一曲目までがトリノ公演、それ以降の7曲目からの収録
曲は一枚目の二曲目からと同じ曲目、どうやら一枚目と合わせた編集がされてるみたいで、聴き比べるのも良し、とにかくストラトスの強烈なヴォーカリゼーション、鬼気迫るヴォーカルが聴ければ満足なのだが、勿論、メンバー各自の緊張感溢れるインタープレイも聴き処満載、アレアファンは一聴して損なし!









9  VEN  DER   GRAAF  GENERATOR /
GENERATORS         91(MICROPHONE )
MPH CD 04        ブート
英、プログレ、71-72ライヴ音源ブート。
72年のTVショウ、71年ロンドン、72年ヴェローナのライヴ音源の3ソース収録、ブートによくある寄せ集めのやりたい放題盤、音質はまあまあ、最後のヴェローナの二曲は音悪し。
鬼気迫るヴォーカリスト、イタリア代表がデメトリオ ストラトスならイギリス代表はピーター ハミルという事でヴォンダーグラフジェネレーター、未聴山から引っ張り出し、ブートだけど、、アレアと共に入手。
ハミル、ヒュー バントン、ガイ エバンス、デビッド
ジャクソンの布陣、「ポーンハーツ」を発表し、一旦解散するまでの時期のライヴ音源、やはりハミルのヴォーカルの存在感は凄く、グイグイと引っ張っていく、圧倒的な声の威力、魔力の前にひれ伏するのみ、ロックはヴォーカルだ!


















10  ARTHUR    BROWN /CHILSHOLM
IN    MY    BOSOM        11(ESOTERIC )
ECLEC 2299
英、ロック、オリジナルリリースは77年ソロ2作目。
クレイジーワールドオブアーサーブラウン、キングダムカムで3枚のアルバムをリリースした後、ガルレーベルよりリリースしたソロ名義第二弾、ブラウンセルフプロデュース、バックにキングダムカムの面々、ジャクソンヘイツのジョン マックバニー、アトミックルースターのビンセント クレイン、ストローブスのチャス クロンク、ウイングスのスティーブ ホリー、ブロックヘッズのノーマン ワットロイ、チャーリー チャールズにロバート カービー、モーリス パートといった興味深い面子が参加。
ソウルフルな女性コーラス隊をフューチャーしたダンサンブルなナンバーなど、前作より強まったポップ指向が伺われるが、ブリテイッシュロックの王道を感じる楽曲、ラストのタイトル作は23分の大作、キングダムカム時代を彷彿とさせるプログレ風味にサイケティストをまぶした聴き応え満点の力作、アナログ時代何となくスルーしてたのが失敗。
この後、82年にアルバム「レクイエム」をリリースし、その後目立った活動が無くなってしまう。