時間は有限。限られた時間を有効に使うには、戦略性が必須だと思います。
しかし、それは、手抜きをするということとは全く異なったもの。
特に、肝心要(カンジン・カナメ)のところで手を抜いて時間を余らせる(そして結局遊んでいる)なんていうのはもっての外です。
業務は、布石の段階、具体化の段階、詰めの段階を経て成就するものです。
布石の段階は、大局に基づいてある意味、少し大雑把に石を打っておくこともあるでしょう。この段階は、周囲から見れば、時には、遊んでいるかのごとくかもしれません。しかし、ここは次のステップのために網を掛ける段階です。それだけに、戦略性を頭に置いていなければ意味がありません。しかし、逆に言えば、「布石」ということを頭に置いてある人にとって、「何もアサインされていないから暇だ」などということはあり得ません。人には、それぞれの立場で、必ず、「時間があるときに打っておくべき布石」があるのです。それは日頃会えない人(特に異業種とか未知の世界の人)とのゴルフや宴席かもしれないし、訪問する国の宗教を勉強することかもしれないし、社内資料の見直しかもしれません。しかし、それをすることは、それぞれの役割に照らした義務です。それがいざというときに大きな力となり、迅速性を担保するのです。
具体化の段階から先は、一転して、針に糸を通すがごとくの緻密さが求められます。大雑把では話になりません。あらゆることを想定し、穴がないように十全の準備と、時間単位でのスケジュール管理を怠らないことです。
そして、詰めの段階に至れば、更に高度な緻密さに加えて、必死の努力、惜しみのない汗と情熱が伴わなければ物事は成就しません。
分かっている人は、布石の段階から詰めの段階までを、切れ目なくうまくコントロールするものなので、ちょっと前まで遊んでいたような人が、他人が休んでいる間にいきなり真顔で汗だくの努力をし、いつの間にか一つのプロジェクトが完成する、というような流れになるのですが、それが分かっていない人は、布石の気分のまま徒に(しかし布石も打たず)時間を浪費した挙句、他人の後塵を拝するものです。
限られた時間の配分は、とことん戦略的に行なうべきであり、それが出来るのが良いビジネスマンの条件だと私は思います。









