女体盛りになんて、
絶対欲情しないと思ってたのに(というかあれ生暖かくて美味しくはないっすよねw)
不覚にも
お寿司を食べたくなりました、ニールです。
今日はこちらの作品をご紹介!
かつて強盗を実行した悪党たちが廃屋に集まり、メンバーの1人フィッシュ(ノア・ハサウェイ)が出所したことの記念に女体盛りの寿司パーティーが開かれた。再会を喜ぶかに見えた一同だったが皆どこか怪しげな空気が漂っていた。その正体が姿を表すとともに、消えたダイヤを求めてメンバーによるフィッシュへの地獄の拷問が始まった。
原題: Sushi Girl
R15+
全米公開: 2012年11月27日
日本公開: 2012年12月22日
上映時間: 98分
製作国: アメリカ合衆国
監督・脚本・製作・編集: カーン・サクストン
脚本: デスティン・パフ
製作: デスティン・パフ、ニール・フィッシャー、スーレン・M・セロン
製作総指揮: トニー・トッド
音楽: フリッツ・マイヤーズ
撮影: アーロン・マイスター
出演: トニー・トッド、ノア・ハサウェイ、マーク・ハミル、ジェームズ・デュヴァル、アンディ・マッケンジー、ジェフ・フェイヒー、マイケル・ビーン、ダニー・トレホ、コートニー・パーム、千葉真一
今作はAmazonプライムビデオでも視聴できます。
海外予告は無駄にカッコいいから内心ちょっと期待してましたw
内容に対して出てる人はなかなかすごい映画です笑
まずルーク・スカイウォーカー(スター・ウォーズ)、アトレーユ元少年(ネバー・エンディング・ストーリー)、ウィリアム検死官(ファイナル・デッド・シリーズ)、カイル・リース(ターミネーター )、マチェーテ(マチェーテやらスパイキッズやら)、その他諸々が勢揃いで、
お寿司の女体盛りを囲む映画です。
もうこの時点でしょうもないと思うじゃないですか。実はですねこの映画、
本当にしょうもないんですよ( ^ω^ )
予告ではすごくタランティーノテイスト、つまり会話劇混ぜつつバイオレンスあり、騙し合いあり、みたいな作品なのかな、なんてことを鑑賞前には想像していたわけです。で、実際そう言う映画ではありました。が、タランティーノ映画と言うよりは、昔劇場で流れてた低予算のエログロ映画、いわばグラインドハウスのような系統だと最後には感じました。
この現象に多分製作陣は、いやプロデューサー兼キャストのトニー・トッドはおそらく気付いていない笑
騙し合いだったり、「実はこうでした」的などんでん返し要素もあるんです。ただ、世界観はグラインドハウスみたいな感じなので、そこの部分の見せ方は相当雑でした。
良いところ、豪華キャスト陣!かつて勇敢な冒険者になった経験がある者、ゲテモノ映画を長年支えてきた者、あるいはロバート・ロドリゲス監督に協力してきた者、みんなが見事に集合してくれています。特筆すべきはマーク・ハミルですかね。いやぁ、本当にひでえ役でしたね。( ̄∀ ̄)
アトレーユ、ではなくフィッシュをじわじわとライトセーバー、ではなく箸とトンカチで拷問していきます。「スター・ウォーズ/ 最後のジェダイ」でも作品の出来は別として、やっぱり今ならではの説得力と変貌性が光ってることから、マーク・ハミル、俳優続けてくれてありがとう!そんなことを思ったりしました。
やってることは相当陰惨ですけどね☆
いやぁオビ・ワン、なんて言うかなぁ〜☆
それと、映像は落ち着きがあって見易かったです。あの女体盛りの舐めるような、あるいは芸術品を測るようなブレブレじゃないカメラワークは屋内撮影に限りまあ、良かったです。女性のお身体も…久しぶりだったな、絵に書いたようなボンキュッボン体型を見たのは。
最後に良かった点!上映時間が短かったこと!
………
はい、こっからちょっと苦言みたいなことになってしまいますが、集まってる人材はとにかくにやけてしまうような人たちばかりなので一見くらいなら価値はある、とだけ言っておきます。気になったら一回くらいは良いかな。興味なかったら、全く見る必要ないですw
撮影、見易くて良いとは言いました。ただこの映画ジャンルには正直合ってるとは思えませんでした。タランティーノテイストを目指しているはずが出来上がったのはグラインドハウス映画。グラインドハウス映画ならそれこそ粉が舞った汚い映像、っていうイメージが個人的にありましたので、多分「SUSHI GIRL」はその映像表現がむしろマッチしてたんじゃないかと思うんです。ですが実際、使われたのは比較的綺麗なレッドカメラ撮影。よってですね、出てくる演出、展開がですね
バカみたいとしか言いようがないんですね。
先程言ったどんでん返し展開も実際全て後出しジャンケンみたいなものでしかなく、挙げ句の果てに騙された直後「え、じゃあさっきまでのあれ全部無駄だったわけ?!」と思うところもしばしば。物語のキーになるようなアイテムや写真にわざとクローズアップしたり、見せつけるかのように行動する不自然な演技とか本当勘弁してくれw いや、これがねザラザラ感のあるフィルムでグラインドハウスのつもりで作ってくれればそれも笑って済むと思うんです。なんでこんなのにくっきり見えるような、しかも最先端のカメラなんて使っちゃうんですか!
テクノロジーの無駄遣いじゃねえか!!(´Д` )
で、あらゆるものがしっかり普通の映画と同じく映るが故にですね、あらゆる雑なポイントが嫌な形で露見されることになってます。それこそパーティ、というかこの映画制作の立役者ともいえるトニー・トッドの行動は終始意味不明。なんで謎解きに協力してくれそうな連中を真先に殺しちゃうんですかw生き残ったやつは案の定ろくなことしねえし!んで色々ふぐの寿司の「奥に向かって食うごとに毒に近づく。男気を試すためにヤクザはフグを食うんだぜぇ」というウンチク(ホントかよ)をものすげえキメ顔で語るんですが、好き放題仲間を殺し合わせた末、最後自分で度胸試しとか言って食ったら、
毒に当たって体をブルブルしだすんです。
俺は一体何を見せられてたんだ……(゚∀゚)
こんなポイントは他にもあってですね、
個人的に楽しみにしていた役者はマーク・ハミルの他にはマイケル・ビーンとダニー・トレホがいました。強盗先の宝石管理をしている男たちの役を演じていました。この登場時間、5分もなかったですw
しかも見張り役ってだけなのにマイケル・ビーンにはショットガンを持たせてんです。
そうなるとですよ、ダニー・トレホは当然ナタw
んでメインキャラに抵抗の間も無く殺されて、そこで出番終了です。
普通に失礼だろうがよぉぉぉっ!笑
パロディじゃねえ!ただのパクリだわあんなん!!!
千葉真一さんとか…役的に「キル・ビル」とほぼ大差ないじゃねえか!!!汗
なんというか…本当よくキャスト陣はこんなアホみたいな企画に付き合ったなと思わせる作品でしたw 仮にもマーク・ハミルは日本で高校生やってたから一番映画の演出には混乱してるかな、と思ったらむっちゃ落ち着いてるしʅ(◞‿◟)ʃ
って色々怒鳴りそうになる前にフィッシュが俺の気持ちを代弁してくれました。
「俺の時間を無駄にするな」
とは言えですね、僕自身、怒ってるわけではないんです。どっちかっていうと呆れているというか。
海外から見ると日本の和や文化ってすごく特殊なものなのでその異質感を面白味と捉えて扱いたいんだという思いは今作からも伝わってきました。そりゃわかります、「キル・ビル」も「ウルヴァリン: SAMURAI」も見ていたから。
なんならですね、トニー・トッドがお面の名前を一つ一つ正しい発音で日本語(KitsuneとかTenguとか)で説明しているあたりとか見ていると、嬉しそうなんですよ!
だから完全にクソミソにはけなせない!彼の日本への憧れ、勘違いしてこじらすほどの愛はなんとなく伝わってくるから!そりゃこちらだって腕を広げて返してあげたい!!(´;Д;`)
でもごめん「SUSHIGIRL」よ!!B級バカ映画作っておきながら芸術系サスペンスを気取ってる体勢だけはどうしても受け入れ難い!
彩度を落とした上で生まれ変わってくれたら、喜んで愛しますからね!!!
そういえばロドリゲス映画常連のジェフ・フェイヒーも出ていました。腕を切り落とされた瞬間、いつものオーバーアクトは素で鼻で笑ってしまいました。
ズシャッ
「ンギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
やりすぎです汗
ということで
最終評価は37点です。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
本当に1時間半で切り上げてくれた分まだ良かったと思います笑 「あの映画のあの人が出てるの!?」って思った役者が見つかれば、一回くらいなら怖いもの見たさでチェックするのには損は無いと思います!
得もないけど。
では次回は「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒: BIRDS OF PREY」のレビューでお会いしましょう!
そんじゃ、また!