『仕事をするのにオフィスはいらない』 part 2 | ビジネスに感動を

『仕事をするのにオフィスはいらない』 part 2

Gmail等の優れたクラウド・コンピューティングを利用することは当然としても、改めてその意味、メリットを確認することは重要である。本書『仕事するのにオフィスはいらない』では、p.134~139において以下の4点が挙げられている。

1. クラウド・システムが安価なため、ノマドワークスタイルを
   安価に実現できること
2. データのバックアップを取る必要がないこと
3. 情報漏洩事件を防ぐことができること
4. パソコンとケータイが有機的に連動できること

デフレ世代としては項目1は非常に魅力的であり、実際に各ベンダーに感謝してもしきれない。項目4の凄さに関しても、iPhoneを購入されたお方であれば日々痛感されていることだろう。ただ、項目2と3については、技術的な側面・企業秘密等の経営の側面が含まれており、検討の余地は大きい。私の今後の検討課題である。

2ヶ月ほど前に、新聞社の事務所にお邪魔したことがある。やはりと言うべきか、書類で溢れかえっているデスクが多々あった。彼らの思考のパラダイムにおいては、そのような状況は当然であり、下手をするとその状況は「優秀な記者の証」なのかもしれない。

しかし、佐々木俊尚氏のデスクには、p.50の写真を拝見する限り

1. デスクトップPC:HP
2. ノートPC:MacBook
3. iPhoneとiPhone立て
4. 写真立て
5. 小物入れ?
6. ライト

のみであり、ペンすらない。その状況を”奇麗”と見るか、”さぼってる”と見るかは個人の自由だが、紙という媒体をどのように扱うべきかという考察が今必要だとは言える。紙は、

1. 数時間~数年という長い時間をかけて深く(何度も)思考する
2. 議論をする
3. 多くの情報をまとめて一気に読む

という場合に非常に有効である。上記以外の場合は、PCを利用した方が効率的・効果的に取り組むことができる。

"身軽に"というのは、ノマドに必須のスタイルであり、製品を通じてGoogle社やApple社がその美意識を表現している。さて、あなたは?

佐々木俊尚 『仕事するのにオフィスはいらない』