2008-09-29 17:00:00

勝間和代 『勝間和代の日本を変えよう』

テーマ:■ Book etc Review
本書、『勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan』の本題に入る前に、本を手に取り帯を外した後に思ったことは、「表紙の文字が非常に少ない」ということである。題名と著者名・そして出版者名のみである。 高級雑誌並みに少ない。学術文献よりも少ない。

つまり、店頭ではPOP等の宣伝が充実していると同時に、本書自体に圧倒的な吸引力があるため、表紙に宣伝文が一切不要ということである。それを自信の表れと見るか、編集する時間がなかった結果と見るかで大きく結論は異なるが、「本」という媒体のあり方が変わりつつあるタイミングにおける本であると私は解釈した。

題名が日本を変えるということである一方、副題がLifehackingということであり、今の自分にもできることをすることで最終的には日本を変えるというスタンスが本書には貫かれている。

本書をキーワードで表現すると、以下の3つとなる。

1. Lifehacking
2. 手に職
3. やらなければデメリットがある

1は、「気の利かない既成の組織や仕組みを、自分の創意で出し抜いていこうという姿勢」(p.30)であり、1を実現するためには、2の手に職が必要である。なぜなら、現状を否定し、新たなやり方をするためには資源(時間とお金等)が必要であり、資源がなければ、生活するために組織等に従属せざるをえないからである。

3は、

「やってメリットがある」という段階では、大多数の人はやらないのです。「やらなければデメリットがある」という段階まで追う込まれないと、状況は大きく動きません。(p.122)

ということである。なぜ、女性の社会進出が進まないのか。なぜ、大きな格差が生まれているのか。それは、それらの問題解決に一義的に責任がある人々が、解決しなくても直近でデメリットがないと考えているからである。

もちろん、多くの経営者が、その問題を解決をした際のメリットを理解しているということもないのであるが。

ではどうすればその状況をブレークスルー(正しい表現はブレイクスルー)することができるのか。

1. 正しい現状認識
2. 世代交代を待つ
3. 新しい生活方法

多くの人々の認識では、「やらなければデメリットがある」というのは将来の話となっているが、日本の危機的な状況は目の前にある。そして若者や女性という力を有効活用していない現状がある。それら問題点を正しく理解することが第1歩である。

次に、現状で変えられる部分を変えつつも、根幹の部分は現在最も有力な世代がいなくなるまで待つ。主要な学説が「天動説」から「地動説」に変化する時に、世代交代が必要であったのと同様に。

その姿勢は、政界の風見鶏と言われた中曽根康弘元総理が著書で何度も述べておられた"Kill the time"であり、非常に現実的な視点と言える。

そしてサスティナブルな社会に適合した生活を送るためには、ベビーシッターやヘルパーを雇い、家事の外部化をできるところは外部化し、より良い家庭を築くために時間とゆとりを確保する。
その後に子育て等の親がする方が遥かに生産性が高い必要な家事を充実させることである。

では専業主婦の方はどうするのか。それに対しては記されてはいないが、手に職を持つという方向性から、身近にお金を稼ぐことが答えになるだろう。


紹介文を書かれた本は必ず売れるというネタバレ王子の土井英司氏よりもネタバレのレビューを書いたが、参考になっただろうか。

次回に本書を参考にした私の考察を記す。お楽しみに(して頂ければ幸いです)。
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