天使の耳:東野 圭吾

テーマ:

深夜の交差点で衝突事故が発生。信号を無視したのはどちらの車か!?死んだドライバーの妹が同乗していたが、少女は目が不自由だった。しかし、彼女は交通警察官も経験したことがないような驚くべき方法で兄の正当性を証明した。日常怒りうる交通事故がもたらす人々の運命の急転を活写した連作ミステリー。


旧作ですが、「交通警察の夜」として刊行されていたものが、改題されて出版されています。

交通事故に関連する連作ミステリーです。


テーマひとつでよくここまで話を紡げるものだ、と感心しますが、全ての作品が交通事故を取り扱った物語となっています。目が見えない代わりに、音で信号が青だったのか、赤だったのかを証明した少女の話や、前方の車からポイ捨てされた缶が目に直撃し、失明した女の復讐、狭い道路にちょっとのつもりで駐車違反したために、他人に多大な迷惑をかけてしまった話、などなど、日常に身近な問題がリアルに描写されています。


どれも普通に面白いです。私のおすすめは、「鏡の中で」。本作の中ではもっともミステリしている作品でした。



オススメ度 ☆☆



天使の耳 (講談社文庫)/講談社
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