池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。遺された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに?表題作他、5篇収録。



池井戸氏の短編集です。


メガバンクや都銀を舞台にしたストーリーが多かった印象ですが、本作では地元の信金や地銀が舞台になっていて、取り扱う事案もややスケールの小さいものが多かったように思いました。流石に作品に変化をつけようとした、ということでしょうか。


「十年目のクリスマス」

「セールストーク」

「手形の行方」

「芥のごとく」

「妻の元カレ」

「かばん屋の相続」


表題作はなんとか読めました。が、その他の5篇については、ちょっと内容がつまらなかったり、過去作に似たようなものがあったりと、ちょっとオススメできない出来。4番目と5番目が特にひどい。

これはちょっと失敗です。恋愛モノは得意ではないようですね。


オススメ度 ☆


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