連戦連敗の鯉ヶ窪学園野球部のグラウンドからベースが盗まれた。

われれが探偵部にも相談が持ち込まれるが、あえなく未解決に。その一週間後。ライバル校との対抗戦のさなかに、野球部監督の死体が、バックスクリーンで発見された。傍らにはなぜか盗まれたベースが・・・。探偵部の面々がしょーもない推理で事件を混迷させる中、最後に明らかになる驚愕のトリックとは?



東川氏の鯉ヶ窪学園シリーズです。

烏賊川市シリーズ、謎解きはディナーのあとで、のシリーズなど、ユーモア・ミステリーを生み出し続ける作家のもう一つの学園ミステリものです。

主人公は、学園探偵部の3人。実は隠れ部員も様々な部に忍び込んでいるようですが、あまり明らかになっていません。本作は、学園野球部からベースが盗まれていた事件に端を発した殺人事件を探偵部が暴こうとするストーリーです。例によって3人のやり取りや、頼りない刑事たちとのしょうもないばかし合いなど漫才でもやっているのかというくらいにやらかしてくれています。ユーモアの部分はさすがです。


ミステリーの部分は、というと、叙述トリックや本格トリックなど、様々な要素を組み合わせた本格もの。序盤に読者への宣誓を野球試合の宣誓にひっかけて行っているところからすれば、まさにユーモア・ミステリーの金字塔ともいうべき作品でした。

これ以上は説明できませんので、読んでみることをオススメします。声に出して笑えますよ。



オススメ度 ☆☆☆



殺意は必ず三度ある (光文社文庫)/光文社
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