「戦え、戦い続けろ」

プロ将棋棋士の卵・塚田は、赤い異形の戦士と化して、闇の中で目覚めた。

突如、謎の廃墟で開始される青い軍団との戦い。敵として生き返る「駒」、戦果に応じた強力化など、奇妙なルールの下で続く七番勝負。頭脳戦、心理戦、そして奇襲戦。”軍艦島”で繰り広げられる地獄のバトル。


意味も明かされぬままいく浮かんで続く壮絶な七番勝負。只中に”転生”した塚田率いる赤軍は一勝二敗の劣勢で第四局を迎えた。青軍の将・奥本は現実世界でもプロ将棋棋士の座を賭けて死闘を続ける敵だ。

だが、なぜ戦場が”軍艦島”なのか?そして、地獄のバトルに決着はあるのか?人間精神の暗黒面を抉る非情のエンターテインメント。



ホラーテイストのSFファンタジー小説です。文庫は上下巻。


わけのわからない状態で異世界に放り込まれた主人公たち。気がつくと自分たちの姿形がグロテスクな怪物へ変わっている・・・しかし元々の姿は、現実の世界でかかわったことのある人たちのよう。

よくみると、自分たちには赤いオーラ、相対する者たちには青いオーラがまとっている。これは、戦なのか?

ということで、将棋のような盤面対戦がファンタジー世界で行われていきます。

歩兵(ポーン)、DF(ディフェンダー)、皮翼猿(レムール)、一つ眼(キュクロプス)、火蜥蜴(サラマンドラ)、鬼土偶(ゴーレム)、死の手(リーサルタッチ)、そして王将(キング)。

名前のセンスはともかく、役には将棋やチェスのような能力が与えられ、三すくみのようなバランスを取っています。昇格(プロモーション)のルールまであり、本格的な七番勝負が異次元の世界で繰り広げられることになります。


異次元空間(ダークゾーン)での将棋戦自体は、なかなか面白いです。”軍艦島”という舞台を使って、ギミックを利用したトラップや、よくみると盤面のマス目(ヘックス)が設置されていたり、となかなか細かい設定になっています。よくわからないままに始まったにもかかわらず、負けたら死ぬかも・・・みたいな流れになっているので、妙な緊迫感はありますが、設定が突飛すぎて、最初から夢オチじゃね?と思いながら読んでしまったため、いまいち入り込めず。


1局1局の間に、現実世界の物語が挿入されていきます。こっちが本編だろうと思いながら読んでいました。こちらの話はなかなか面白いのですが、単なる欝な物語です。

クライマックスで、ダークゾーンと現実世界との関係性もなんとなく理解できますが、やっぱり夢オt(


将棋とかが好きな人は楽しいかもしれません。読み物としては退屈かも。



オススメ度 ☆☆


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