パラダイスロスト、柳広司です。

角川文庫から。

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【裏表紙から】


大日本帝国陸軍内にスパイ養成組織”D機関”を作り上げ、


異能の精鋭たちを統べるスパイマスター、結城中佐。


その正体を暴こうとする男が現われた。


英国タイムズ紙極東特派員アーロン・プライス。


結城の隠された生い立ちに迫るが・・・・。


ハワイ沖の豪華客船を舞台にした初の中篇「暗号名ケルベロス」


を含む全五編。



【ひとこと】


結城中佐が作り上げたスパイ組織”D機関”にまつわる

短編(中篇集)の第3弾です。

ジョーカーゲーム、ダブルジョーカーと短編集ながらその設定や

世界観が面白く、続きを読んでみました。


[誤算]

D機関の精鋭がフランスに潜入し活動を行うも、あるアクシデントにより

記憶を喪ってしまいます。

しかし、そのからだに染み付いた記憶が、異能を発揮させることに。

D機関スパイの変態っぷりが分かる短編です。


[失楽園]

主人公はD機関のスパイではありませんが、D機関が一介の

バーテンダーに扮して、影から起こった事件の行く末を全て

コントロールするストーリー。

ミステリ的要素の強い短編です。とっても面白い。


[追跡]

英国人スパイが、D機関の魔王・結城中佐の過去を洗おうと

調査を開始します。

徐々に明らかになった過去でしたが、実は別人のもの。

手のひらで踊らされていたことに気づく英スパイでした。


[暗号名ケルベロス]

船上でのスパイ対決。

前後編なのに、いまいちなオチ。

ケルベロスとはスパイのコードネームっぽいのですが

なんというか、意味不明。タイトルが面白そうだっただけに

一番がっかりなお話でした。



オススメ度 ☆☆☆