天啓の殺意:中町 信

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中町 信 天啓の殺意です。


天啓の殺意 (創元推理文庫)/東京創元社
¥777
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【裏表紙から】


柳生照彦から持ち込まれた犯人当てリレー小説


柳生の問題編に対し、タレント作家の尾道由起子に解決編を


書いてもらい、その後に自分の解決編を乗せる。


要するに作家同士の知恵比べをしよう。


という企画は順調に進行するかに見えたが、


問題編を渡したまま、柳生は逗留先から姿を消し、


しかもその小説は半年前の実在事件を赤裸々に


綴ったものだった。



【ひとこと】



中町氏の、シリーズものではありませんが

叙述的なトリックを用いたミステリ様式の作品です。


あらすじのとおり、作家である柳生が、ある小説の

草稿を編集者・花積の元へ持ち込むところから物語は

始まります。

ミステリ仕立てであるものの、解決編が抜け落ちている

ことについて、柳生は「これはリレー小説であり、解決編は

別の作家に書いてもらう」と主張します。

指名を受けたタレント作家の尾道は、とりあえず中身を

読んでみることに。


編集の花積も中身を読んでいるうちに、実際の事件を元に

書かれたものであること、実名でかかれたものであることに

気づき、出版できないと同時に真実を確かめるため、自分の

足で調査に出かけるようになります。


こんな感じの導入です。


前半では、柳生の書いた小説の一部分がそのまま掲載され

ていますが、読んでいくうちにどこからどこまでが、柳生の作品

なのかわからなくなり、読み終わったあとに、やられた・・と

なる感じの作品です。


内容が古臭いのは致し方ないですが、発想や二転三転する

ストーリーはなかなか面白いです。

一度読むだけでは理解できないかもしれません。


オススメ度 ☆☆☆