贖罪:湊 かなえ

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湊 かなえ 「贖罪」です。


贖罪 (双葉文庫)/双葉社
¥650
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【裏表紙から】


15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。


直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、犯人と思われる


男と言葉を交わしていたものの、なぜか顔が思い出せず、


事件は迷宮入りになる。


娘を喪った母親は彼女たちに言った。


――あなたたちを絶対に許さない。


――必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら


わたしが納得できる償いをしなさい。


と。


十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、


悲劇の連鎖の結末は!?



【ひとこと】


最近氏の作品を続けて読んでいます。

デビュー作「告白」が衝撃的だっただけに、なかなか

続く作品は期待されがちになります。

氏の作品は、成長途中の少年少女の心の動きを追いかけた

作品が多い気がしますが、本作品は、幼い頃に受けた

事件の記憶から、大人へ成長した後になっても、悲劇を

連鎖させていく、そういうお話です。


ミステリというジャンルでくくってよいのかどうかわかりませんが

犯人を目撃していたにもかかわらず、犯人への手がかりをまったく

話せなかった、四人の女子小学生が、大人になった今

いろんな形で過去と向き合っていく、そういう物語でした。


章立てになっており、1章では、一人目の「贖罪」と過去の

事件の概要が、手紙から語られます。


2章では、二人目の「贖罪」

3,4章で、順番に事件当時の話を、被害者の母親が

インタビューするような形になっています。

少しずつ、当時のことが明らかになっていく模様は

ミステリテイストな感じはします。


終章では犯人が明らかにされ、きれいな終わり方はしますが

純粋なミステリとは少し違っていてエンターテイメント性の強い

作風です。

読後、若干気分は落ちるタイプの作品です。


オススメ度 ☆☆