秦 建日子 愛娘にさよならを

河出文庫から。


愛娘にさよならを (河出文庫/刑事 雪平夏見)/河出書房新社
¥609
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【裏表紙から】


「ひとごろし、がんばってください。」


幼い時の手紙を読み終えると、男は温厚な夫婦を


惨殺し、水に沈めた。


残された「ひとごろし、がんばりました」


というメッセージ。


二ヶ月前の事件で負傷し、捜査一課を離れ、娘・美央から


も引き離された雪平は、娘への思いに揺れながら、再び


捜査へ・・・。



【ひとこと】


刑事・雪平夏見が主人公となる、TVドラマ・アンフェアシリーズ

の最新刊です。


本作は、前作のラストの続きから描写されます。

といっても前作をまったく覚えていませんが、犯人から

射撃されたにもかかわらず、発砲しなかった模様です。

重症を負った雪平は、一線を退き監察官室へ配転されます。


ある日、監察官室の上司&同僚と親睦を深めようと

上司の家へ招待された雪平。

面倒見のいい上司で、うまくやっていけそう、と思った矢先の

こと。

帰りのエレベータですれ違った不審な男が気にかかり、上司の

部屋へ戻ってみると、惨殺された上司夫婦が・・・。

雪平は、自らの手で犯人を追うことを決意します。


というところから本編へ入っていきます。

ドラマを意識した内容、というか原作が脚本なのかもしれませんが

分かりにくい表現がほとんどありません。

意識的に描かれているのだと思います。

とっても読みやすいです。その分物語が浅く感じます。


ジャンル的にもミステリというよりは、テレビを意識した刑事エンター

テインメントといった内容です。読者を驚かせるような内容でも

ありません。普通以下の小説です。

テレビで見たほうが面白いと思います、これは。


「ひとごろし、がんばりました」


現場に残される謎のメッセージは、猟奇的でなかなかいいと

思いましたが、これもテレビ映えしそうな感じ。

読後の後味もあまりよくありませんでした。


オススメ度 ☆☆