東野氏「真夏の方程式」です。

文春文庫から。

真夏の方程式 (文春文庫)/文藝春秋
¥720
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【裏表紙から】


夏休みを玻璃ヶ浦にある伯母一家経営の旅館で過ごすことに


なった少年・恭平。一方、仕事で訪れた湯川も、その宿に


宿泊することになった。翌朝、もう一人の宿泊客が死体で


見つかった。その客は元刑事で、かつて玻璃ヶ浦に縁の


ある男を逮捕したことがあったという。


これは事故か、殺人か。


湯川が気づいてしまった真相とは――。



【ひとこと】


探偵ガリレオシリーズの第6弾です。

本作は、長編。夏休みに田舎の海に遊びにきた少年と

仕事で玻璃ヶ浦へ訪れた湯川が事件に巻き込まれていきます。


少年と湯川が宿泊していた旅館に、同じように泊まっていた男が

死体で発見されるところから事件が始まります。

所轄の刑事は事故と判断。

身元を調べるとどうやら元刑事だった模様です。

本庁では殺人の可能性を考えて捜査を行うことになります。


少年の宿題のためにいろんな「理科」の実験を行う湯川。


「理科嫌いは結構だ。でも覚えておくことだな。

わかんないものはどうしようもない、などと言っていては

いつか大きな過ちを犯すことになる。」


序盤で少年に言った湯川のセリフ。

後半への伏線になります。


湯川が事件にかかわっていることを聞きつけた刑事・草薙は

内海とともに、東京で調査に乗り出します。

この調査が、地味!

ひたすら聞き込みです。まぁリアルといえばリアルなんでしょうが。


なんとなく、クサいと思われていた犯人も段々その真相が明らかに

なり、いつもの驚きの展開へ。

というほど驚きはありませんでしたが、氏の作品でいえば

「レイクサイド」のような締めですかね・・・、やや既視感ありな内容。


最初から最後まで、少年のことを想って行動した湯川博士でした。


「この男にごまかしは通用しない。愛する者のためなら罪を被る

ことも躊躇わない――そういう「献身」が存在することを

湯川は誰よりも知っている。」


ここはにやりとするフレーズでしたね。

ジャンルはエンターテイメント要素の強いミステリなんでしょうけど

トリックはあまりピンと来ない感じです。

それっぽい説明はありましたけど、そこだけが不満点です。


オススメ度 ☆☆☆