森見 登美彦の「恋文の技術」を紹介します。


ポプラ文庫から。


恋文の技術 (ポプラ文庫)/ポプラ社
¥651
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【裏表紙から引用】


京都の大学院から、遠く離れた実験所に飛ばされた男が一人。


無聊を慰めるべく、文通修行と称して京都に住むかつての仲間たちに


手紙を書きまくる。


文中で友人の恋の相談に乗り、妹に説教を垂れるが、本当に想いを


届けたい相手への手紙は、いつまでもかけずにいるのだった。



【ひとこと】


面白すぎました。


本作は書簡形式の小説です。

主人公の守田一郎は、京都の大学院から、能登の研究所へ

出向、という名の修行を命じられます。


幼い頃の文通の記憶を思い出し、京都の仲間たちと文通をしようと

試みます。

本作は、全て守田一郎が送る手紙の内容を記したものとなっています。


ここだけ聞くと退屈そうな印象ですが、違います。

彼の文通相手は、親友・院の先輩・筆者の森見氏・妹などバラエティに

富み、相手からの返信は記載されませんが、守田一郎からの手紙の

内容と、日付、そして別の人へ送った手紙を参照することで、どんなことが

あったのか想像することができるようになっています。

仕組みも面白いのですが、その筆運びというか軽快さがとても良いです。

テンポ良く読めるライトな小説です。


やたらおっぱいという単語が連発されるのが気にはなりますが

エンターテインメント寄りの作風となっています。声出して笑いました。

重たいミステリやらホラーを読んでた方には、とても薦めたい一冊です。


オススメ度 ☆☆☆☆☆