東野 圭吾 「宿命」です。
講談社文庫から。
- 宿命 (講談社文庫)/講談社
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【裏表紙から】
高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった
男は、苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。
男の前に十年ぶりに現れたのは、学生時代ライバルだった男で
奇しくも初恋の女の夫となっていた。
刑事と容疑者、幼馴染の二人が宿命の対決を果たすとき
あまりにも皮肉で感動的な結末が用意される。
【ひとこと】
面白いです。
学生時代から、主人公の近くにずっといたライバル。
主人公はそのライバルには何をしても勝つことができなかった。
やがて警察官となり、担当した殺人事件で再開したとき、
ライバルは容疑者でした。
普通の推理・警察小説が進んでいくのに加えて、ヒロインの
家族についての謎、幼い時に事故で死んでしまったお姉さん、
大企業の暗躍、と興味ひかれる謎要素が次々増えていきます。
殺人事件の真相よりもある意味そちらのほうが気になっていきます。
東野氏の作品らしく、殺人事件の真相が明らかになるにつれ
すべての謎が氷解していき、すっきりをラストを迎えることができます。
白夜行や幻夜といった宿命的ストーリーの原点だそうです。
帯から
「ラストを先に読まないでください。
タイトルに込められた真の意味。
それは最後の10ページまでわからないのです・・・」
これは大げさかもしれませんが、個人的にも
最後の1行は大好きです。
オススメ度 ☆☆☆☆