ハサミ男:殊能 将之

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殊能 将之 「ハサミ男」です。

講談社文庫から。



ハサミ男 (講談社文庫)/講談社
¥770
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【裏表紙から引用】


美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる


猟奇殺人犯「ハサミ男」


三番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を


真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。


自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。


「ハサミ男」は調査を始める。



【ひとこと】


これは面白かったです。


少女を連続で殺害していく変質者が、同じように殺そうとしていた

次のターゲットの少女の死体を見つけることになります。

調査を始めるハサミ男。

調査していくにつれ、何やらかみ合わない事実が少しずつ

浮かび上がっていきます。


主人公は、すでに2人を殺害した犯人。

物語は犯人の目線から語られます。

3人目のターゲットを品定め、尾行や観察を続け、行動パターンを

読み取った結果、犯行を起こそうとするその当日。

ターゲットの死体を発見することになります。

しかも、自分の殺し方とよく似た殺し方です。

主人公は、自分の中にいる別の人格「医師」の助言を得て

調査に乗り出す決意をします。


サイコサスペンス的な展開と落ち着いた主人公の語り口調、

そこそこにリアルな刑事たち。個人的には結構面白い要素が

詰まっていました。


クライマックスでは、予想を裏切る結末と、叙述的なトリックの

種明かしもあり、ミステリとしてもなかなかバランスのとれた

作品だと思います。

そこまでグロテスクな描写とかはないので、苦手な人も

読めると思います。



オススメ度 ☆☆☆☆