SOSの猿:伊坂 幸太郎

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伊坂 幸太郎「SOSの猿」です。

中公文庫から。



SOSの猿 (中公文庫)/中央公論新社
¥660
Amazon.co.jp


【裏表紙から引用】


三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と


ひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男。


奮闘する二人の男の間を孫悟空が自在に飛び回り


問いを投げかける。「本当に悪いのは誰?」


はてさて、答えを知るのは猿か悪魔か?


そもそも答えは存在するの?


面白くて考えさせられる、伊坂エンターテインメントの集大成。



【ひとこと】


伊坂氏の文庫が刊行されています。

ジャンルは、何だろう。

いつもの通り、空想とリアルが混じり合う伊坂ワールドです。


二つの場面があって、ひとつはソフトウェア会社の品質管理部に

勤める男の物語。

彼は、株の誤発注が自社のシステムが原因なのかどうか、調べる

ために他の証券会社まで出向いて調べに行きます。


もうひとつは、イタリアへ絵画留学していたけど、悪魔祓いのやり方を

覚えて帰ってきてしまった男が、親戚のひきこもりの悪魔祓いを

請け負う話。


両者が交互に語られつつ、実は関係の深いお話でしたーという

よくあるパターンです。


悪魔祓いの物語とシステム調査の物語。

単体で読むととても興味深いお話でした。

けど、西遊記の孫悟空が現れたあたりから意味がわからなく

なってきます。

伊坂ワールドと言われたらそれまでなのですが、なぜ孫悟空。

なぜ西遊記。唐突すぎてついていけません。


後半になり物語が収斂すると一応の納得はできますが

孫悟空のくだりや、もやもやした部分が結構残っていて

だいぶすっきりしない終わり方でした。


なにやらメディアミックスで「SARU」という漫画版があるようなので

そちらで補完する形なのかも知れませんが、正直伊坂氏の小説は

当たり外れがありすぎます。

本作についてはあまりオススメできないものでした。



オススメ度 ☆