貴志 祐介「悪の教典」です。

文春文庫から。


悪の教典 上 (文春文庫)/文藝春秋
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【裏表紙から】



晨光学院町田高校の英語教師・蓮実聖司はルックスの良さと


爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAも虜にしていた。


しかし彼は、邪魔者はためらいなく排除する共感性欠如の殺人鬼


だった。学校という性善説に基づくシステムに、サイコパスが紛れ込んだ


とき――。


ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作。



【ひとこと】



ジャンルはホラー。

ミステリ的要素もありますが、基本が人死にの話です。

生徒からも人気があり、同僚やPTAからも信頼の厚い教師

蓮実。

生徒からはハスミンと呼ばれ、一見すると生徒のことを第一

に考える熱血教師です。


第一章のラスト。

日々わずらわしさを感じていた2羽のカラスを殺害。

ここから、あれ?と蓮実の人間性が徐々に解放されていくのを

感じられます。


致命的な証拠も残さず、邪魔に感じた人間を同じように葬っていく。

蓮実の本性が見え隠れし、中盤から終盤にかけて次々を人が

葬られていく様は、平常時の爽やかな蓮実との対比がものすごく

ギャップを感じさせて、刺激的です。


生徒も生徒で、蓮実を怪しいと感じているものもいるようで

教師対生徒のような構図ができあがりつつ、物語は下巻へ続きます。



オススメ度 ☆☆☆