森見 登美彦:「夜は短し歩けよ乙女」です。

角川文庫から。



夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)/角川グループパブリッシング
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【裏表紙から引用】


「黒髪の乙女」にひそかに思いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に


下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。


けれど先輩の想いに気付かない彼女は、頻発する偶然の出逢い


にも「奇遇ですねえ!」というばかり。


そんな二人を待ち受けるのは、個性あふれるくせ者たちと珍事件


の数々だった。



【ひとこと】


非常に多くの方が読まれているでしょう、タイトルは有名な本作です。

タイトルの元ネタは「ゴンドラの唄」の歌詞の一節。

「命短し恋せよ乙女」のもじりと思われます。


内容はほんのり苦い青春恋愛小説に入るかと思います。

ただ、独特の世界観があり、ファンタジー色の強い作品になります。


「先輩」「黒髪の乙女」が本作の主人公。

「先輩」がメインのお話は常体で、「乙女」が主人公の場面では

敬体で、かつ少し昔の趣を感じさせる文体で描かれて、雰囲気がいいです。


マイペースな「乙女」と「乙女」のために、必死に頑張る「先輩」のすれ違いが

コミカルで、けど温かいそんな物語になっています。

スリルやサスペンスを求めすぎて、飽きてしまった読書家の方々に

一息入れるという意味で勧めたい作品でした。


オススメ度 ☆☆☆☆