高野和明:グレイヴ・ディッガーです。

講談社文庫から。



グレイヴディッガー (講談社文庫)/講談社
¥700
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【裏表紙】


改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を


救おうとしていた。だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が


発生、巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、命がけの


逃走を開始した。


首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。


謎の殺戮者グレイヴ・ディッガー〈墓堀人〉の正体は?




【ひとこと】


ジャンルはホラー。

ですが、警察での死体消失事件、連続殺人事件など

ミステリ的な入り方で物語りは始まります。


主人公の八神は、悪党で通っているが根っこの部分では

ホンモノの悪党になりきれない人物。

過去に犯した罪に対する自責の念から、骨髄ドナーとして

登録、移植を希望し新たに生まれ変わろうと決意します。


患者も決まり病院へ向かおうとすると、突然襲ってくる謎の集団。

八神の悪党仲間を殺し、八神を執拗に追いかけます。


また、謎の集団を追って、’グレイヴ・ディッガー’なる人物が

八神へと近づいてきます。

謎の集団はグレイヴ・ディッガーにより一人またひとりと殺されていく・・・


謎の集団は何の組織なのか、グレイヴ・ディッガーっていうのは誰なのか

クライマックスまでなかなか明らかにならないので結構やきもきします。


グレイヴ・ディッガーの登場からようやくホラーテイストな感じになって

きますが、大筋はミステリ。

ラストも謎を解消し、うまくまとまっています。

逃走中の八神の疾走感、絶望感そして無敵感、いろいろ心情は変化しますが

最後まで人を助けるためにあきらめない決意は素晴らしい。

一般人なら3.4回は死んでます。


最近でしたら逃走ものは、伊坂氏のゴールデン・スランバー。

東野氏のプラチナデータと詠みましたが、本作が一番面白かった気がします。



オススメ度 ☆☆☆☆