貴志 祐介「十三番目の人格(ペルソナ)ISOLAです。

角川ホラー文庫から。



十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA (角川ホラー文庫)/角川書店
¥700
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【裏表紙から】


賀茂由香里は、人の強い感情を読み取ることができるエンパスだった。


その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアを


していた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。


由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目の当たりにする。


このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいに


うちとけていくつかの人格と言葉を交わす由香里。


だがやがて、十三番目の人格<ISOLA>の出現に、彼女は身も凍る思いが


した。



【ひとこと】


貴志祐介氏の初期作品です。

ジャンルはホラー。

第三回日本ホラー小説大賞佳作です。


本作の特徴としては、主人公がエンパスであるということ。

エンパスとは他人の思考を読み取る力を持つ人間のことです。

もうひとつは、千尋という少女が複数の人格を持つというところです。


主人公はエンパスの能力を使って、千尋の中にいる各人格と会話し

人格の統合を目指そうとします。


だいたいの人格は対話が可能でしたが、十三番目の人格だけは

うまく意思疎通ができない。

人格統合のポイントだと判断した主人公は、その謎に迫ろうとします。


あらすじはこんな感じ。


エンパスは設定なので別にいいのですが、そこはホラー。

超常現象的な場面もかなり出てきます。

ファンタジーな内容なので好き嫌い分かれそうな気はしますが

ホラーとしての緊張感は感じられ、なかなか面白いです。

絶望感を感じさせるラストもなかなかいい。



オススメ度 ☆☆☆