2012このミス大賞隠し玉作品です。

宝島社文庫から。



珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞.../宝島社
¥680
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【裏表紙から】


京都の小路の一角に、ひっそりと店を構える珈琲店「タレーラン」


恋人と喧嘩した主人公は、偶然に導かれて入ったこの店で、運命


の出会いを果たす。


長年追い求めた理想の珈琲と、魅惑的なバリスタ・切間 美星だ。


美星の聡明な頭脳は、店に持ち込まれる日常の謎を、鮮やかに


解き明かしていく。だが、美星には秘められた過去があり―――


軽妙な会話とキャラが炸裂する、鮮烈なデビュー作。




【ひとこと】


2012年このミステリーがすごい!で受賞には及ばなかった

ものを著者と協議の上改稿し、隠し玉として出版している

レーベルがあるようで、本作はその作品の一つとなります。


隠し玉にしては、先人に踏み荒らされたジャンルのような

気もしますが、いわゆる日常の謎ジャンルのライトなミステリ

です。


主人公は、コーヒー好きの大学生、という設定で始まります。

偶然入った珈琲店で飲んだ一杯が至高の一杯・・・。

ひょんなことから、珈琲店のバリスタが切れのある推理を

披露して以来、主人公はおいしい珈琲と謎解きを求めて

喫茶店に通いつめる、という大筋です。


おおむね、このジャンルは、ビブリア古書堂シリーズやら

なんやらで近年売れているライトなミステリですが、さすがに

被りすぎな気がします。

本作では、ミステリに加えて珈琲に関する薀蓄が盛り込まれ

さらに、舞台が京都。京都の地形も謎解きに一役買います。


全体的には、読みやすくて珈琲薀蓄もそれほど深く入りこまない

へぇ~っていうレベルのバランスのいい小説だったと思います。

キャラクターも主人公・女性バリスタ・珈琲店の老店長などかなり

個性的な面々で面白かったです。

メインの謎解きがイマイチすぎです。

その謎を解いてどうするのか、と。

京都の地形を謎解きに使ったのはいいのですが、京都になじみが

ないので、さっぱり意味不明でした。


ときどきでてくる叙述的なトリックは結構良かったと思うので

そちらをメインにした作品を読んでみたいと思いました。


オススメ度 ☆☆☆