黒い家:貴志祐介

テーマ:
貴志祐介:黒い家です。
角川文庫から。
黒い家 (角川ホラー文庫)/角川書店
¥700
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【裏表紙から】


若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の


支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に


呼び出され、子供の首吊り死体の第一発見者になって


しまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の


不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査


に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも


知らずに・・・。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者


をいまだかついてない戦慄の境地へと導く衝撃のノン


ストップ長編。



【ひとこと】


貴志祐介氏の第4回日本ホラー小説大賞受賞作です。

主人公は保険会社のサラリーマン。

死亡保険金の査定という日々憂鬱が重なる仕事。

あるとき、お客さんに呼び出されて家までいってみると

首をつったこどもの死体を見ることになります。

警察の見解は自殺。怪しすぎる家族に殺人の可能性を見出し

独自調査に着手します。


ホラーものというのは、おおむねファンタジックな内容になり

がちです。霊的なものとか、怪物とかそういう。

「黒い家」では、まずこの会社員の保険業務という切り口が

非常にリアルに描かれていて、後半のホラーの部分が

際立ちます。なかなかの緊張感でした。


ミステリ的な演出や、犯人の無敵感もラストに向けて絶望的な

感覚を引き起こして飽きません。

あまりホラーは読んでいませんが、ラストの締め方も安心できます。

グロテスク描写はほとんどないので、ホラーが苦手な人でも

読める作品だと思います。




オススメ度 ☆☆☆☆