隣の家の少女・扶桑社ミステリー文庫から。



隣の家の少女 (扶桑社ミステリー)/扶桑社
¥720
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【裏表紙から】


1958年の夏。当時12歳のわたしは、、隣の家に引っ越して来た


美しい少女メグと出会い、一瞬にして心を奪われる。


メグと妹のスーザンは両親を交通事故で亡くし、隣のルース・


チャンドラーに引き取られてきたのだった。隣家の少女に心


躍らせるわたしはある日、ルースが姉妹を折檻している場面に


出会いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。


ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に


監禁されさらに残酷な暴行を―――。



【ひとこと】


絶望的な小説ということで読んでみました。


主人公とメグの出会いは長閑な感じで、完全にツカミは

恋愛小説のくだりでしたので、油断します。

仲のいい友達の家に、その親戚のメグとスーザンの姉妹が

居候にやってくるところから物語は始まります。


メグの美しさに心惹かれる主人公でしたが、若さや美しさに

嫉妬したのか、保護者代行のルースがなぜかつらくあたり

やがては虐待へ変貌していきます。

助けたくても助けられない主人公。

主人公の仲間たちは母親のルースの言われるがままに

メグに対して虐待を働き続けます。

主人公12歳、他の子たちはそれ以下なので、善悪の判断や

どこまでやっていいのか、などの判断ができないのでしょう。

中盤は常にもどかしい気持ちになります。


終盤は、ルースの精神が壊れ、子供たちのメグへの暴行も

歯止めが利かなくなり、ついには・・・。


主人公のメグを助けたい気持ちを、大人に逆らえない気持ちの

葛藤はなかなか考えるところがあります。が・・・・

教訓も、感動も、驚きも特にないし、誰得な小説です。

確かに絶望感はありますが、正直読後は胸糞悪いだけの

小説にしか思えません。

よほどのことがない限り、読まないほうがいいでしょう。


オススメ度 ☆