青の炎:貴志祐介

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角川文庫から。



青の炎 (角川文庫)/貴志 祐介
¥700
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【裏表紙からの引用】


櫛森秀一は、湘南の高校に通う17歳。


女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。


その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現われた。


母が十年前、再婚しすぐ別れた男・曾根だった。


曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみ


ならず妹にまで手を出そうとしていた。


警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った


秀一は決意する。


自らの手で曾根を葬り去ることを。


完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を


描きあげた、日本ミステリー史に残る感動の名作。



【ひとこと】



面白いです。


いわゆる倒叙モノミステリ。

序盤で犯人が犯罪を計画し、犯行を行ったあと警察や探偵の側が

真相を暴いていくという形式だそうです。


よく読むタイプのミステリは、やはり序盤に謎が生まれてクライ

マックスで解くというパターン。そのほうがすっきりしてて、

分かりやすい。ただその場合は、犯人の心理描写などは

なかなか描きづらい、特に犯人当てをメインにしているものは

難しい気がします。


倒叙モノのメインは犯人の心理であったり、思考であったり

妄想であったり、内なるもの。

本作ではそのあたり充分に堪能できました。


トリック自体は高校生が考えたもの、ということで

結構綱渡りな感じのモノだったので、ひやひやしてました。

逆にそれが面白く感じたのかもしれません。

少し昔の小説ではありますが、新鮮な感じ。


オススメ度 ☆☆☆☆