ゴールデンスランバー

テーマ:
伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」です。

新潮文庫から


ゴールデンスランバー (新潮文庫)/伊坂 幸太郎
¥900
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【裏表紙から】


衆人環視の中、首相が爆殺された。


そして犯人は俺だと報道されている。


なぜだ?何が起こっているんだ?


俺はやっていない―――


首相暗殺の濡れ衣を着せられ、巨大な陰謀に


包囲された青年・青柳雅春。暴力も辞さぬ追手集団からの


孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。


運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。


スリル炸裂超弩級エンタテインメント巨編。



【ひとこと】


首相暗殺の濡れ衣を着せられたイケメンが、警察組織の

追及を振り切って逃亡を図る、というストーリーです。


ゴールデンスランバー。ビートルズのタイトルですが、

聴いたことはありません。


映画化で話題になっていたときに、読んでみたいとおもいつつ

せっかくなら伊坂氏のデビュー作から、と順番に文庫をあさって

いました。


予想以上に面白かったです。

初期作品はファンタジー要素が強く、ふわふわした読後感が

残り、面白いのか面白くないのかよくわからない作品が

多かったのですが、本作は違いました。


巨大な陰謀に追い詰められた男・青柳は、警察の度を越えた

捜査から、無罪の主張をあきらめ、必死の逃走を図ります。

逃走の過程では、古き良き仲間たちの記憶がよみがえり、

また仲間たちも事件の異常性に気づき、自ら危険を顧みず、

青柳を逃がそうとします。

終盤の逃走中のスピード感とスリルは、なかなかに興奮しました。


伏線の張り方とその回収・物語の畳み方にこだわりのある伊坂氏

ですが、本作ではそのこだわりが充分に発揮され、非常に収まりの

よいラストになっています。物語にも感動したし、その技術の巧みさ

にも震えます。


結局犯人は・・・というところは、あきらかにしていませんが、

テーマ的にはどうでもいいのかなと思ったり。

かなりのボリュームがあります。傑作です。



オススメ度 ☆☆☆☆