追想五断章

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米沢穂信氏「追想五断章」が文庫化されています。

集英社文庫より。



追想五断章 (集英社文庫 よ 26-1)/米澤 穂信
¥520
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【裏表紙から】


大学を休学し、伯父の古書店に居候する菅生芳光は、


ある女性から、死んだ父親が書いた五つの「結末のない


物語」を探して欲しい、という依頼を受ける。


調査を進めるうちに、故人が20年以上前の未解決事件


「アントワープの銃声」の容疑者だったことがわかり――


五つの物語に秘められた真実とは?


青春去りし後の人間の光と陰を描き出す米沢穂信の新境地。


精緻きわまる大人の本格ミステリ。




【ひとこと】


米沢氏の久々の文庫化です。


古書店店員が、お客の依頼により5編の「リドル・ストーリー」を

探すうちに、その著者の人生とある事件の真実に迫っていく

ミステリです。


長編に5つの短編を挟み込み、かつさまざまな仕掛けを凝らし

結末にも一工夫、と非常に”飽きない”ための工夫を加えた小説

になっています。

計算された面白さを十分に発揮した傑作でしょう。


青春から離れた渋い小説を、という依頼を受けて書かれたもの

だそうで、華の少ない物語になっているのは、少し残念かも。

しかし、それを補う面白さがあります。



オススメ度 ☆☆☆☆