新年2冊目はこちら。
東川篤哉氏「密室の鍵貸します」です。
- 密室の鍵貸します (光文社文庫)/東川 篤哉
- ¥560
- Amazon.co.jp
裏表紙より
「しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日
そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を
さされ、四階から突き落とされて死亡。その夜、一緒
だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて
殺されていたのだ!
かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の
運命やいかに? 」
というわけで、本格ミステリ作家・東川篤哉氏のデビュー作。
2011年には本屋大賞を受賞しています。
上記のとおりのあらすじの中で、メインキャラクターは2人。
本作の被害者でもある映画好きの学生・戸村流平。
もう一人は私立探偵・鵜飼杜夫。
当然探偵役は鵜飼が担当するが、ワトソン役が流平が担当。
本格ミステリ作家と評されるだけあり、人間関係やら動機やら
よりもトリック重視の本作。
トリックや時系列の解説の折には、助手役である流平の鈍さ
がちょっとうっとおしく感じる人もいるかもしれない、というくらいの
くどさ。
ミステリ読み物としてはすごく楽しめました。
ユーモアミステリというジャンルがあるのか知りませんが、
軽妙な掛け合いやよくわからないギャグがちりばめられていて
シリアスなストーリーにしてはテンポがいい、気がします。
タイトルはコメディ史に残る名作映画「アパートの鍵貸します」
をもじったものだとか。
続くシリーズには彼らも登場するみたいなので、少し続けて
読んで見ようと思ってます。
オススメ度 ☆☆☆