ボトルネック

テーマ:

米澤穂信・ボトルネックです。


ボトルネック (新潮文庫)/米澤 穂信
¥500
Amazon.co.jp


裏表紙


「亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れて

いたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した

・・・・はずだった。

ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な

思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは見知らぬ「姉」。

もしやここでは、ぼくは「うまれなかった」人間なのか。

世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。

そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。」




ということで、米澤氏のボトルネックでした。

主人公のリョウは、いわゆる並行世界・・・のような

世界へ飛ばされてしまいます。

その世界は、うまれなかった「姉」が存在し

うまれるはずのリョウが存在しない世界でした。

姉、サキと弟、リョウ。この二人が違うことで

家の中はどう変わっているのか。

舞台の金沢にどう影響を与えているのか。

周囲の人の人生は変わっているのか。


そういった部分に焦点を当てた、ミステリテイストを

含みつつもファンタジックな小説です。

主人公は厭世的で鬱全開の痛いキャラ。

サキは、頭のいいオプティミスト。

この差が周囲にどう影響を及ぼしたか。

ラストは、結構残酷だったりします。


徐々に自分の不必要さに気づいていく主人公が

痛々しすぎました。救いが無かった・・・気がします。

導入はファンタジーですが、展開はミステリそのもの。

若い頃に読みたかったという感想です(笑

面白い。



オススメ度 ☆☆☆