儚い羊たちの祝宴

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儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)/米澤 穂信
¥500
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米澤穂信氏の短編集が文庫化されました。


裏表紙引用

「夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。

夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。

翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目には

さらに凄惨な事件が。優雅なバベルの会をめぐる邪悪な五つの

事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、

最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たくしびれさせる。」



と裏表紙の説明がちょっと抽象的でわかりにくいですが

ミステリ短編集で、各短編がバベルの会というキーワードで

連結されており、実質的には最終話をまとめとして関連性のある

ストーリーになっています。


「身内に不幸がありまして」


裏表紙にかかれたあらすじの物語です。

名家のお嬢様が主人公のお話。

魔法の言葉ぽぽぽぽーん。


「北の館の罪人」


名家のお嬢様になり得た少女の物語。

ちょっと最後は読めてしまいましたが

ラストの切れ味は鋭い。


「山荘秘聞」


名家に仕える女性の物語。

ミスリードされました。

でも改めて殺すのですね。異常です。

異常者の物語。


「玉野五十鈴の誉れ」


名家のお嬢様とお付の物語。

短編集の中で、もっとも切れ味のいい

ぞくりとするラストを味わえました。

一番好きです。

ミステリ系の名作にかけたネタが各所に

ちりばめられています。

そこまで読書家じゃないのであまりわかりません・・・



「儚い羊たちの晩餐」


全話の総括となるエンディング。

なんというかグロい。

お話はイマイチ。

アミルスタンの羊、意味はわかりますが

元ネタを理解していればもっとピンと来るものなのでしょうか。

それも次回作へ繋げるような終わり方でもあります。



米澤氏の読書量に感服。


オススメ度 ☆☆☆