図書館革命

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図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)/有川 浩
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図書館シリーズ最終巻 図書館革命・文庫版です。



まずは例によって裏表紙より引用します。


「原発テロが発生した。それを受け、著作の内容が

テロに酷似した人気作家・当麻蔵人に、身柄確保を

もくろむ良化隊の影が迫る。当麻を護るため、様々な

策が講じられるが状況は悪化。郁たち図書隊は一発

逆転の秘策を打つことに。しかし、その最中に堂上は

重傷を負ってしまう。動揺する郁。そんな彼女に、

堂上は任務の遂行を託すのだった・・・

     「お前はやれる」              」


ということで図書館シリーズ最終巻、革命です。

テロが発生したため国内組織の力を高めるために

特措法が制定されました。

その組織の中に、メディア良化委員会も入っていて、

権限が強化された、という話です。

そして委員会は、テロ小説(=規制対象)を書いていた

作家までも、メディア良化法を根拠に拘束しに来た、と。



あらすじだけ見るとかなりのとんでも展開ですが

表現者にとっては非常に深いテーマかもしれません。

ゲームやマンガの影響というのは昔から

「悪影響」として論じられてきました。

それは暴力だったり、違法行為だったり

ゲームやマンガが子供に与えるいい影響なんてのは

なかなか論じられません。


本作では、小説のテロ行為を模倣した犯罪だから

小説を書いた作家も拘束してしまえ、という暴挙に

出たものであり、本作でも論じられるように、明らかに

憲法が問題となるケースです。


また、差別用語の規制についても触れて、今後の

表現のあり方などなかなかに切り口の多い作品です。


対照的にキャラクターは、どこか能天気で、さやわかで

重いテーマの割りにラストのあっさり感も良かったです。


オススメ度 ☆☆☆




差別用語なんて言葉自体がかなりの問題用語だと思いますが。



片手落ち:配慮や注意が一方にだけ偏り、判断などの不公平なこと。

【デジタル大辞泉】


そもそも差別用語を禁止するのは誰のためにやってんの?

つー話だ。