12月1日付け朝日新聞の朝刊、社会面に


逮捕の男性に業者が謝罪

岡崎図書館問題「不便かけた」


と、見出しがあった。


図書館のホームページで閲覧障害が起き、自作プログラムでアクセスした利用者の男性が逮捕されたという。


この問題で、この図書館システムを作成する三菱電機インフォメーションシステム(東京)が30日、会見した。


と記事にある。


読んでみれば、逮捕された男性がサイバー攻撃をしていると誤解され、業務妨害容疑で5月に逮捕され、業者の門脇社長が障害の原因を調べず、同じ障害が起きている別の図書館と情報を共有していなかったと説明しているが、男性が逮捕されたのは、業者に非があったようにもとれる。


また男性の逮捕と社長の説明の間に、どのような関係があるのか、逮捕と説明の関係が良く分からない記事の中身となっている。


ところが、オピニオン面の記者有論で、警察に被害届を出したのは、図書館だったことが解説されている。


閲覧障害が起きたのは、図書館のソフトウェアに問題があるのに、図書館は被害届を出した事が真相のようである。


被害届を出したこと自体が問題であるのに、社会面ではその説明すらなされていない。


図書館の中にITに詳しい職員が1人でもいれば、未然に防げたことが、図書館の無知により、無辜の男性が逮捕されて、業者が謝罪する。


このことこそ問題の本質なのに、新聞社会面は、岡崎図書館側の問題を問わず、全く物事の本質を伝えない、とは一体どうしたことか。