昨年12月12日のNYSE(ニューヨーク証券取引所)での終値で、コカ・コーラが1919年に上場して以来、ペブシコとコカ・コーラの時価総額が86年目で初の逆転したという。


ペプシコーラなどまったく相手にされていない、存在感のない飲料メーカーだと思われていたら、とんでもない。


ペプシは旧来のマーケティングであるテレビCMから撤退して、インターネットなどの新しいアプローチのニューマーケティングを使って、コカ・コーラと市場を二分する横綱メーカーになっていたのだ。


もともとマス・マーケティングは、産業革命から生まれた大量生産・大量消費のためのものといわれる。


その媒体が新聞、テレビなどのマスメディアだった。



そのマーケティングが今、転換期にあり、テレビCMは崩壊するかもしれない危機にある。

すなわちブロガーのオンラインコミュニティと彼らが書くブログ、ブログスフィア(BlogSphere)にとって代わる可能性がある。

それを裏付けるのが、インターネットは広告費でもラジオを抜き雑誌を追い上げ、テレビの広告市場をうかがっていること。

実際テレビCMがどれほどの効果があるのか、それを検証することはほとんど困難であるにもかかわらず、1本150円のペットボトル飲料に、年間20億円、30億円の広告費がテレビCMに使われている。


1人あたりの到達コストではテレビCMが一番安いといわれてきたが、その信憑性もどうだろう。


インターネットの広告は多くが出来高払いで、広告効果がなければ、費用は発生しない。


その上、面白くない番組を朝早くから深夜遅くまで垂れ流す地上波テレビ。見たいと思うテレビ番組はスカパーなどに流れ、あとはネットで遊んでいるユーザーたち。


そういうことがあってか、トヨタ自動車が米国3ネットワークのひとつと結んだCM契約が、視聴者の関心を引けなかった場合、追加CMを無料で放送することにしたことから、日本のテレビ業界はえらいことになった。


テレビ業界にとってはそれだけではない。


今「CM飛ばし」のできるHDDの普及はテレビのデジタル化とともに伸びている。


昨年春行った野村総研の調査では、視聴者のCMスキップ率は64.3%にのぼり、損害額は年間540億円になると試算した。


テレビCM崩壊が現実のものに近づいているのかも。

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