かけがえのない存在なんだよ

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たいせつなきみ

『たいせつなきみ』

作 マックス・ルケード  絵 セルジオ・マルティネス

訳 ホーバード・豊子       

いのちのことば社 フォレストブックス



世界7か国に翻訳されている絵本。


木のこびとたち(ウイミックス)が暮らす村があった。

みんな、一人の彫刻家、“エリ”につくられた。


こびとたちは色んな顔や格好をしていたが

毎日のように、お互いにシールを付け合う。


綺麗な色に塗られた可愛いこびとや

歌や踊りがうまかったり、頭の良いこびとたちには

きんぴかのお星様シール。


木がでこぼこだったり色が剥げているこびとや

何にも出来ない不器用なこびとは

だめじるしの灰色シール。


パンチネロも、だめじるしばかり付けられるこびと。

失敗ばかりで、つまらないことばかり言ってしまう。


周りから「だめなこびと」と言われ続けたパンチネロは

自分でもだめなやつだと思うようになってしまった。


そんなパンチネロがある日出会ったのは

シールがひとつもついていないルシアという彼女。

つけようとしても、シールがくっつかない。


どうすればきみのようになれるのか聞くと

「毎日エリに会いに行くこと」と答えるルシア。


自分なんかに会ってくれるか心配しながらも

シールのくっつけ合いなんか

変なことだと思うようになったパンチネロは

勇気を出してエリに会いに行く。


エリは、パンチネロが訪ねて来たのを見て

このうえなく喜ぶ。

エリが自分の名前を知っていることにも驚くパンチネロ。


「もちろん 知ってるさ。 わたしがおまえを つくったんだからね」


だめじるしばかりの自分を恥ずかしがるパンチネロに

エリは言う。


「ほかのウイミックスが 

 おまえのことを なんと思おうと かまいはしないさ」


「もんだいはね このわたしが どう思っているかということだよ。

 そしてわたしは おまえのことを とてもたいせつだと 思っている」


パンチネロは言葉も出ないほど嬉しかった。

そして、シールがくっつくようにしていたのは

自分自身だと気づかされる。


「おまえがわたしの あいをしんじたなら 

 シールなんて どうでもよくなるんだよ」


「わすれちゃいけないよ」

「この手でつくったから おまえは たいせつなんだってことを。

 それから わたしは しっぱいしないってこともね」


パンチネロはエリの言うことを

すべて理解は出来ないながらも

エリの言葉が真実として心に響いた。


その時 ひとつの だめじるしが じめんにおちた。


自分の存在を認められ

確かな愛を認識したとき

初めて自分を愛することもできる。


者マックス・ルケードは牧師。

エリは「創り主=神」 ウイミックスは「私達=人間」

として読むことも出来る。


しかし、クリスチャンでなくとも

自分の存在意義に疑問を感じたり

他者からの評価が気になる年頃に差し掛かった子供たちや

同じように大人にも

この本の語るメッセージは強く心に響くはず。


ありのままでいい。

失敗作なんてない。

私たちはみんな、愛されている存在。


「私の目にはあなたは高価で尊い。
私はあなたを愛している。」   
 聖書 イザヤ書 43章4節


セルジオ・マルティネスの絵は

温かみがあって美しい。

出産祝いや、お誕生日のギフトなどとしても

よく選ばれるそうです。

大人向けにモノトーンの小さめ絵本もあります。

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