東京湾 魚に釣られて流血の惨劇 | サラリーマン→ビジネスオーナーへの道

東京湾 魚に釣られて流血の惨劇

東京湾でルアー釣り、台風の濁り水で透明度低い。

 

これは逆に見切られないからチャンスではと

アピール度が高いバイブレーションを選択。

 

程なくシーバスがヒット。左右に走る。竿がしなり、

ドラグがギーギーなってラインが出て行く。なんとか引き寄せる。

待てよ、これどうやって持って帰る?とか一瞬迷った隙に

綺麗なシルバーに輝く魚鱗を見せつける豪快なエラ洗いを

足元で決められてバラしました。うーん、逃した魚は大きい。

 

少し夕暮れが近づき橋の明暗の境目あたりを狙っていたら

ヒット!フッキングも決まった。でも引きが弱い。

なんだ?シーバスじゃないのかな?

 

引き寄せて一気に引き抜いた。名前わからない魚。なんだろ?

さあ、フック外そうとルアーを摘もうとしたら、突然それまで

おとなしかった魚がブルブルッと大きく左右に魚体を振って暴れた。

 

グサッ

 

嫌な痛みが人差し指に走る。イテテ。よせよ〜。

すぐに刺さったフックを抜こうとしたところ、

バタバタッと再度魚が暴れ回る。

 

ザクっ

 

痛っ、え?何が起きた?

良く見ると、フックが肉をすくって針先が別のところから

突き出ているではありませんか?

 

イテテテテ。

 

すぐフックを外そうとするもフックの返しが邪魔して抜こうにも

抜けない。そしてその瞬間激痛がはしる。何度か無理に抜こうと

するも痛いだけでびくともしない。

 

これが縄文時代の人も使っていた返しの威力か。。

改めて感心している間に指が紫色になって腫れてきはじめた。

 

バイブレーションルアーには2つのトレブルフックがついていて

ルアーのお尻のフックの2本ががっつり魚の口に刺さっている。

地面に置くと暴れ回るのでぶらんと魚をつり下げている。

ルアーの腹にあるもう一つのフックは人差し指を貫通している。

その手でルアーと魚をつり下げている。無様だ。

 

どうする?落ち着け。

 

このまま力任せに肉を引きちぎるか?

少し引っ張って見ると思いの外深く肉をすくっているようだ。

おそらく大出血は免れない。止血しても縫わないとダメだろう。

 

針の先を切り落とすか。

そうだプライヤーがある。背中のスリングを手繰り寄せて

左手で手探りで取り出す。

針の先を根元で挟んで左手でグッと力を入れる。

ガキっとプライヤーが針を噛んで横倒しになる取れなくなる。

その瞬間、また魚が暴れる。

 

激痛。

 

ダメだ。なんとかプライヤーを外す。

見ると流血が激しくなってきた。

考えろ。そうだ、バーブレスにしよう。

針をさらに貫通させて、針先を露出させ、プライヤーで何度も挟んで握り、返しを潰した。

 

するとようやくフックが人差し指から抜けた。

魚もフックから外し、パシャリと撮影したのがこちら。

 

 

こっちをにらんでいるように見えるのは気のせいか?

 

尾びれに人差し指からたれた鮮血が滴っています。

直後に魚は跳ねて海へ帰って行きました。

ちょっと口のところ切れてごめん。自分も退散するよ。

 

近くの公園の水道で血を流し、傷を洗う。

中にバイ菌入ってそう。傷を押して中の血を何度も押し出した。

 

帰宅して消毒。この魚に釣られ、返しの威力を思い知り、

釣られた魚の痛みを改めて想像。指はまだ痛むものの

なんとか快方に向かっているようだ。

 

家族は話を聞いて相当引いていた。思い出すだけで痛い。

 

P.S.魚は、マルタのようです。