2014年08月15日(金)

チームカラー

テーマ:ビジネスオーナーへの道
部下と仕事の話をしていてひと段落ついたら、若干改まって

「ひとつ聞いていいですか?」

といってきた。「もちろん!」というと

「帰りにのみ行きましょうとかありな人ですか?」

仕事の話かと思ったので若干肩透かし。

「もちろん。いつでもいこう。さしでもいいし、若手呼んでもいいしね。」

「できればさしがいいです。」

「いいよ。なんか話したいことあるのかな?」

「特に無いんですけど、できればさしでお願いします。」


彼は4月に異動してきた。何年も前に同じチームだったが仕事は一緒にしたことはなかった。
中堅だが若いころから修羅場経験してきて、あっという間に新しい仕事にも慣れ、予想はしていたがそれ以上にパフォーマンスを見せてくれている。フットワークも軽く、見習わなければならないとこちらも学ばされることがある。

そして何よりハートが熱い。そんな彼が誘ってくれて嬉しかった。

早速日づけを調整。内緒で近所の串焼きの名店を予約。
食べログ評価3.3。かなりの人気店なのだ。

その日、改めて聞いてきた「今日、大丈夫そうですか?」

「もちろん!旨い串焼き屋あるんだけどどう?」

ということで終業後に向かう。狭い店内、狙い通りカウンターに着座。

「予約してくれてたんですか?ありがとうございます!」

エビス生の細かい泡を通してのどに流れ込んでくる黄金色の液体の美味いことこの上なし。

そこからは散々いろんな話。彼はたくさん話してくれて、聞き役にまわる。

「うちのチーム、雰囲気がいいとか楽しそうでいいねとかまわりからたくさんいわれますよ。」

「え、そうなの?ほんとだったらそれは嬉しい話だな。」

「ほんとです。たとえば(若手男性)にも(中堅男性)にも(男性若手管理職)にも(女性中堅)もいってました。それに、同期なんて、昨年度と今年度ぜんぜん雰囲気変わったっていってました。もうNewbizさんのカラーがチームに浸透しているんだと思います。Newbizさんカラーですね。」

自分ではそれがどんなカラーなのかはよくわからない。
ただ、朝から晩まで、通勤時間も含めたら人生の相当な時間を投入する仕事がつまらなかったら最悪だ。

仕事は厳しいし、忙しい、でもそこには成長や刺激やチャレンジがあり、その中にもユーモア・笑いとお互いを助け合える人間関係がある、そんなチームにしたいというのは積年の想いだった。

もし、それが少しでも体現しつつあるなら最高だ。

めずらしい女性焼き師の串焼きが余計に旨く感じる。

「よく知らない人は、Newbizさんは厳しい人だという印象を持っています。」

「でも、私たちが話ししにいった時の態度とか姿勢とか視線とか、愛を感じます。」


愛とまで言われると大げさだし、そっちの気はないし、やつも相当酔っ払っていたもの思われるものの、これもちょっと嬉しかった。

自分は、上司に話しかけた時にパソコンに向かったままだったり、そのままキーボードたたいてたり資料読んでたりしながら話を聞かれるのが嫌いだった。

だから、どんなに急いでいても、あるいは何かに集中していても、部下が話しかけて来てくれた時は、100%手を止め、彼らのほうに正対して目を見て話を聞くようにしている。あたりまえなのだが周りを見ているとできていない人もいる。

彼らもちょっと勇気を出して、それでも聞いてほしい、相談したい困っているから話しかけてくる。

それを遮ったり100%で聞かなかったら彼らのパフォーマンスに悪影響を与え、その指示で動くより多くのメンバーに悪影響を与え、ひいては仕事の質も落ち、生産性も下がる負のスパイラルにまっしぐらだ。

そして話の内容だけでなく彼らの表情、しぐさ、視線の動きからできるだけ本当に伝えたいであろうメッセージを読み取ろうと集中する。

自分のところに来て立って話してくれてたら近くのあいている椅子をすすめ、視線がコーナーに一瞬むいたら、ちょっとコーナーで話そうかと促し、表情で、深刻度合いを見極める。

これはまだまだ私にはハードルが高く、毎回が真剣勝負だ。
だからこそそうした取り組みに少なくとも一人は気がついてくれているのが嬉しかった。

ただ、余裕が無かった仕事のやり方をしていた時に、自分にも他人にも相当厳しかった時期の印象は今も色濃く残っているようだ。ここは見直さなければならないし気をつけていかないとマイナスだ。

相手が本音で話せる雰囲気をどれだけつくれるか、努力したい。

「愛」についてはこんなこともいっていた。

部下はそれぞれ、新婚、子供が生まれたばかり、家買ったばかり、引っ越したばかりなどそれぞれに仕事が忙しいだけでなく家庭の事情もあり、なかなか夜の時間をあわせるのが困難なので気軽なランチ会を時々開催しているのだが、苦楽を共にした仲間がビジネススクールに留学する直前に会いましょうとなってランチ会を延期した。

これが申し訳ないのと、日ごろの感謝をこめて、次週のランチ会は、私持ちで開催することにしたのだがこんなことをしてくれる上司は今までいなかったと、その姿勢に親子のような愛情を感じるのだというのだ。

まあ若干大げさにいってくれているのだろうが、みなのランチの会議召集への出席回答が早くて嬉しい。

どうしてそういうことをするにいたったのかと聞く彼には、宮大工の棟梁の話をした。
これは、「木のいのち木のこころ」という本にあった口伝である。

百工あれば百念あり、これをひとつに統ぶる。これ匠長の器量なり。百論ひとつに止まる、これ正なり
百論をひとつに止めるの器量なき者は慎み畏れて匠長の座を去れ


宮大工が100人いれば100人それぞれの思いがある。
これをひとつに統一するのが棟梁の器量である。思いがひとつになればそれが正しいこと。
これができない者は棟梁の器ではないのでその座を降りるべしといった意味かと。

上に立つものは部下の心をまとめられなければその役割を果たす器ではないのだという覚悟。
腹をくくる必要があるのだ。まだまだ余裕が無い。一週間終わるとぐったりだ。

でも、少しはそれがカラーとなって出ているのであればこの上ない喜びだ。

これを仕事の成果に結び付けたい。
自分が3年かかって学んだことを1年で彼らに吸収してもらいたい。
そうしなければ組織の成長は無いのだ。

最高に仕事でアウトプットして最高に休みをとってインプットするチーム!
そして自らもより成長していかなければ。百論がひとつに止まるような器量をみにつけたい。

口伝には、こういうのもあった。

木の枠組みは工人たちの心組み
工人たちの心組みは匠長が工人らへの思いやり
仏の慈悲心なり、母がわが子を思う心なり


仕事の成果は、部下の思いが反映される。
部下の思いは、上司の思いやり、慈悲の心、親が子を思う心。

100冊のビジネス書よりも、有益な言葉。心に刻みたい。
こうした親子の思いは自分の子供を持ってみてより納得がいくようになった。
これも妻のおかげだ。

時にうるさすぎて困ってしまう子供にももっと思いやり、慈悲の心をもって接しなければ親の座も危うい。人生この年になってもまだまだ学ぶこと多く楽しいことよ。

嬉しくて笑顔の串焼きナイトが過ぎていく。
よりチームカラーに磨きをかけて、部下と自らの成長を促したい。

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