なごやんのBCL史(79)奴隷海岸からの脱出 | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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 このシリーズは、若い人たちに世界に目を向けてほしいと願い、ターゲットを主として中高生に置いています。BCLを長年やっておられるベテランさんには物足りないかもしれませんが、ご容赦ください。

 

 今回はアフリカの番で、ギニア湾に面した広い国土を有するナイジェリアの放送です。

ナイジェリアの位置

 

【背景】

 鉄器時代の遺物もあるナイジェリアですが、15世紀からはポルトガル、フランス、英国などの支配を受けてきました。17~18世紀にはヨーロッパ諸国がこの地域の住民をアメリカ大陸へ奴隷として送り込み、現在のベナン、トーゴとともに「奴隷海岸」と呼ばれてきました。

 しかし、1960年、多くのアフリカの国とともにナイジェリアも独立しました。

独立前(上)後(下)のギニア湾:ダホメ(現ベナン)、ナイジェリア、カメルーンの国境線の変化に留意

 

 アフリカは今でも感染症の多い地域ですが、1960年代はまだまだポリオや赤痢などが蔓延していました。人間だけでなく、動物にも感染症は猛威をふるい、今は根絶された牛疫もそのひとつです。ナイジェリアでも牛疫撲滅キャンペーンを行っていました。

牛疫(rinderpest)撲滅キャンペーン

 

【ナイジェリアの声(Voice of Nigeria)】

 そんな時代に私が聴いていたのはナイジェリアの当時の首都ラゴスから放送される「ナイジェリアの声(Voice of Nigeria)」でした。安定して良好な受信状態が得られたわけではありませんが、比較的よく聞こえることもあり、アフリカからのニュースや音楽に耳を傾けたものです。

 私がBCLを始めて、比較的初期にアクセスした放送局です。

 

 インターバルシグナルはチャイムで奏でられる国歌の冒頭部分でした。次いで民俗楽器(ドラム)が放送開始を知らせ、「This is Voice of Nigeria.The international service of the Nigerian Broadcasting Corporation.」というアナウンスが続きました。

受信ログ

 

 受信報告に対しては国旗中央の白地部分にエンブレムと局名の書かれたシンプルなデザインの受信証が送られてきました。

受信証(QSLカード、べリカード)

 

 よく聴いたにもかかわらず受信証はこれと同じものをもう1枚持っているだけです。ガーガーピーピーいう中でのニュースやアフリカの特に民俗音楽はよく聴き、今でも耳に残っています。

 

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