子猫達の卒業の陰で、
ひそかに、我が家を卒業した成猫がいました。

年末、不妊・去勢手術を推進していた現場で、
ケガをしているのか、片足をあげて、ひょこひょこ歩いている猫を見ました。
シャーッ!と猛烈に威嚇するので近寄れません。



ともかく捕獲し、去勢手術と足の治療のため病院へ連れて行きました。

原因は巻爪でした。
肉球に爪が食い込み、膿んで腐臭を放っていました。
爪を切って、消毒し、コンベニアを注射しました。
(細菌性皮膚感染症に効果があり、2週間持続する抗生剤)

このまま外に戻したら、悪化するというので、
傷が塞がるまで保護することにしました。

幸い、子猫の卒業で大きなケージが空いています。
小さな捕獲器から、大きなケージへ、自らするっと移動しました。

まきづめなので、まきちゃんと名づけました。



ふてぶてしい表情の中高年オス猫なので、飼い主探しは無理でしょう。
多頭飼育の我が家で、これ以上飼うことはできません。

最初から元に戻すことを前提に、人馴れトレーニングはせず、ケガを治すことに専念しました。

夜もエアコンで温め、十分な栄養を与え、安静にしました。
トイレも上手に使い、ごはんも食べます。
ほとんど段ボール箱に入っているので、姿も見えませんが、
順調に回復し、当初腐臭を放っていたのが、臭わなくなりました。

念の為3週間以上の保護期間を経て、
ケージの2階の上り下りもでき、歩けることを確認し、
そろそろ元にもどすことにしましたが・・・

どうやって出すんだ??

元気になったまきちゃんは、本来の凶暴さを取り戻しました。
箱の中から猛烈にシャーッと威嚇し
段ボールにバンバン、強烈な猫パンチをかまします!!

ケージを覗き込んだら、柵の隙間から鋭い猫パンチを繰り出し
危うく、顔を裂かれるとこでした。

超こわいんですけど・・・( ̄□ ̄;)!!

触ることができないので、キャリーにも入れられません。
2段ケージのまま運ぶには遠すぎます。
ケージは倒せばギリギリ車に載るので、トライしましたが、途中で底が外れそうになり、断念しました。

いろいろ考え・・・、
なんとかかんとかして・・・、
穏便に、車で運んでリリースしました。

保護し続けることは、かなり緊張を強いられていたので
走り去るまきちゃんを見てホッとしました。
凶暴な猫をうっかり、うちで逃がしたらエライことですから・・・。


凶暴な猫の扱いに慣れている方で、大きなケージから、
根性と気合とか、皮手袋、ネットとかの方法ではなく、
安全に出す方法をご存知の方は、ぜひ伝授してください。

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